圧倒的な「強み」をつくる
顧客にとって魅力的であること、ライバルに比べて優れていること、がなければ顧客は振り向いてくれません。「少々優れている」程度では、ライバルにすぐに追いつかれてしまいます。例えば「早さ」を売りにするなら他社を圧倒する早さ、他社は翌日納品のところを当日納品にできないか、「丁寧さ」を売りにするなら他社が真似できないような丁寧さ、他社が納品時間の指定不可ならきめ細かく時間指定を受ける、など自社の優位性・独自性を追求します。そのために、顧客への理解を深め、ライバルがどのような商品・サービスを提供しているかもよく分析します。時には、実際に商品を購入し、使ってみることも効果的です。
項目 |
具体例 |
商品・サービス ・品質が高い |
・機能・性能が優れている
・今までに全く存在しないものである(新規性)
・他に同じモノがない(独自性)
・ブランドイメージが良い
・ニーズに合っている 等 |
価格 |
・価格が安い
・価格表示がわかりやすい 等 |
流通 |
・ダイレクトに買える
・いつでもどこでも買える
・返品がしやすい
・配達が速い
・配達時間を選べる 等 |
販売促進 |
・接客態度が良い
・魅力的なイベントがある
・利用することで特典がある 等 |

優位性・独自性を表現する時には抽象的な言葉ではなく、時間・価格・距離など数値を使えるものでその違いを既存品・競合品と比較してみましょう。誰が見てもわかる違い、しかも圧倒的な違いでなければ第三者には伝わらないことを覚えておいて下ください。また、一度見つけたその強みは永遠のものではありません。すぐに追いつかれないようにするにはどうすれば良いか、追いつかれた時にはどうするか、ということもあわせて考えます。
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