起業のパターン
起業には大まかに次のパターンがあります。
【起業のパターン】 |
独自型 |
独自の技術・商品・サービスを生かして起業 |
スピンオフ型 |
勤務経験を生かして、同じ分野で独立
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のれん分け型 |
勤めていた会社から屋号や商標等の使用を認めてもらい、事業を行う。(会社の分社化も該当) |
新規成長分野進出型 |
経験・知識はないが、市場の新規性・成長性を見込んで進出。 |
FC展開型 |
ロイヤリティを支払って経営ノウハウ・ブランド利用許可・商品供給などのサポートを受けて事業展開 |
近年では情報通信・運輸・サービスといった新規成長分野進出型の起業やFC展開型の起業が増えています。FC展開型は、オリジナルのアイデア・技術・商品がなくても自己資本さえあれば良いので、一番気軽な起業方法と言えます。しかし、営業に関する細かい規則や売上に対する一定のロイヤリティ(サポートやブランドの利用料)が発生します。予測と異なり、売上があがらないなどの理由から開業間もなく事業継続が困難になった、というケースも出ています。契約には、本部のサポート内容・提示された資料類・契約書の文言について十分な検討が必要です。出店予定地に自ら赴く、既に営業をしている加盟店などに直接その実態を尋ねるのも良い方法です。
商品・サービスの見つけ方
次に商品・サービスなど事業のネタにどのようなものがあるかを見てみましょう。
【商品・サービスの見つけ方】 |
@潜在化しているニーズを顕在化し、そのニーズを満たす商品・サービスを提供。
A顧客・ユーザーの抱える問題を解決する商品・サービスを提供。
B専門色の強い市場に特化し、顧客が満足する商品・サービスを提供。
C趣味性・嗜好性の強い市場に特化し、顧客にとって魅力的な商品・サービスを提供。
D家業(既存の顧客・商品等)を基に事業発展。
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@〜Dで(Dは少し特殊なケースですが)共通しているのは、「市場(顧客・ユーザー)」の特徴を捉え、顧客が満足するような商品・サービスを提供している点です。事業の成否はこの組み合わせにかかっています。事業のネタを探す時には、常に相手「誰に」、「何を」売るかをセットにして考えなければなりません。
あなたの周りに、隠れたニーズはないか、何か困っている人がいないか、など日頃から情報のアンテナを張り巡らせましょう。テレビ・新聞・雑誌も有効な情報源ですし、他の地域・国の流行をチェックするのもいいでしょう。日頃おつきあいのない人達と話してみることもアイデア源になります。
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