2025年3月13日(木)、エンジェルコミュニティ交流会(第13回)をホテルグランヴィア京都にて開催しました。
今回はスタートアップ企業6社に登壇いただき、アフリカ人材を活用したソフトウェア開発、ガンマ線可視化カメラ、脱炭素保冷デバイス、iPS細胞由来のがん治療薬 等、多様なテーマの新規事業・新ビジネスに関する説明を行っていただきました。
会場には、5名のエンジェルアドバイザーに加え、エンジェル投資家、過去登壇者、地域金融機関やメガバンク、大手証券会社、VCなど多岐にわたり、計70名の方々にお集まりいただきました。
登壇企業による8分間のプレゼンテーションの後の質疑応答では、
・競合となる大手企業も多くあると思うが、どのようなポジショニングをとるのか。
・参入障壁の高い業界だと思うが、実際にターゲットにアプローチしてみての感触はどうか?
・量産を行うにあたり、想定されるボトルネックは?
・他のiPS細胞技術と比較した優位性は?がん以外の疾患に対しても応用可能な技術か?
など活発な質疑応答が繰り広げられました。
プレゼンテーション・質疑応答のあとに開催した情報交換会では、連携の可能性や登壇時よりも詳細な事業内容の説明など、さまざまなディスカッションが行われ、登壇企業のみなさまからは、「エンジェルアドバイザーや銀行・支援機関等の関係者と接点をもつ良い機会になった。」「事前のピッチコンサルティングが非常に役立つ。」などの感想をいただきました。
今後もスタートアップ企業の早期成長を実現できるよう、本会を進めてまいります。
開催日時 | 2025年3月13日(木) 15:00~18:00 |
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プログラム | 1.ピッチ、質疑応答(2時間) ・アバンタス株式会社 代表取締役社長 桶田 一夫 氏
2.情報交換会(1時間) |
会場 | ホテルグランヴィア京都 |
主催 | 京都府、(公財)京都産業21 |
後援 | (一社)京都知恵産業創造の森 |
アバンタス株式会社
代表取締役社長 桶田 一夫 氏
世界の保冷・定温輸送に革命を起こす非電源の脱炭素保冷デバイス誕生
保冷輸送市場は、年15%成長が約束されているが、大型冷蔵機器での輸送ゆえ、CO2排出、輸送コストが課題。そこで、当社は非電源で2か月間保冷可能(船で欧州まで輸送可能)なボックスを世界初で開発。(他社は7日間)これにより、保冷トラックや保冷コンテナ、航空機からの転換で脱炭素化やコスト削減、新規事業推進も可能となります。まずは、日本の良い商品を世界へ、そして数年後には海外進出し世界物流の改革へ乗り出します。
ENIC Immunology 株式会社
代表取締役社長 我妻 慶祐 氏
固形がん征圧を目指した新しい医薬品:iPS細胞由来キメラ抗原受容体(CAR)-マクロファージの創出
当社のコアテクノロジーは、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の中畑/齋藤研究室で発明された、iPS細胞から真に機能的な免疫細胞を堅牢性高く分化誘導する独自技術で、グローバル大手製薬企業をはじめ世界中の研究者によってその優位性が認められています。私たちは、この技術を創薬に応用し、iPS細胞由来CAR-マクロファージなどの独自開発により、がんなどの難治性疾患の革新的な治療薬創製を目指しています。
エルライ株式会社
代表取締役 吉田 正 氏
日本発のETCCによるガンマ線イメージングで安全と効率を実現する(原発、月資源探査)
衛星画像イメージングの発展で、天気予報は正確さが増し、社会に安全をもたらしました。AIとイメージングの連動は、顔認証の自動改札のように、作業の正確と効率もたらしました。ETCCは、これまで取り残されていた放射線に、イメージングを実現します。原発で、一層の安全と作業効率アップを、ETCCは実現します。原発での成果を2030年代には月資源探査で活用し、日本発の新しいイメージングビジネスを展開します。
株式会社QioN
代表取締役社長 平野 祥久 氏
革新的固体電解質膜の事業化と電解合成への展開
独自のプロトン伝導膜(固体電解質膜)の開発販売及びそれを用いた電解合成装置の開発販売を事業とする。
Clearlake 合同会社
事業責任者 岡林 智晴 氏
多文化共生を実現するための多言語人材マッチングプラットフォームについて
WORK BRIDGEは、多言語人材の活用を通じて社会課題の解決に貢献する求人プラットフォームです。日本人には学んだ言語を実践する機会を、外国人留学生には日本文化を学び定住のきっかけを提供。大企業だけでなく中小企業のインバウンド対応を支援します。さらに、公式LINEで求職者情報を収集し、多言語人材を一元管理。求人掲載に加え、多言語人材向けのイベント広告も提供し、企業と求職者の効果的なマッチングを実現します。
株式会社Ready to Bloom
CEO 西郡 琴音 氏
アフリカの雇用問題と日本の労働人口不足を解決するシステム開発ソリューションLEAP
Ready to Bloomは、アフリカの優秀な人材と日本企業を結びつけることで、日本の人材不足問題の解決とアフリカ市場への進出支援を行うサービスLEAPを展開しています。アフリカの若く有能な人材を採用することで、日本企業のグローバル競争力を高めるとともに、多様性を取り入れた職場環境を促進します。また、日本企業がアフリカ市場に進出する際の現地のビジネス環境や文化理解を支援し、スムーズな事業展開を可能にします。両地域の架け橋として、双方の成長と発展に貢献することを目指しています。