2024年7月25日（木）、京都スタートアップ支援 エンジェルコミュニティ第11回交流会を、京都東急ホテルにて開催しました。
今回はスタートアップ企業7社に登壇いただき、核融合、物流DX、ストックフォト、ゲノム解析等、多様なテーマの新規事業・新ビジネスに関する説明がなされました。
会場は、エンジェルアドバイザーに加え、エンジェル投資家、過去登壇者、地元金融機関やメガバンク、大手証券会社、VCなど多々にわたり、計64名の方々にお集まりいただきました。回を重ね、我々が目指すスタートアップ支援のコミュニティとしての様相に近づいてきています。
登壇企業による8分間のプレゼンテーションの後の質疑応答では、
・顧客ターゲットはニッチな分野に思えるが、どのような販売計画を組まれているか教えてほしい。
・本サービスは顧客に新しい習慣を根付かせる必要があるが、どのように認知を広げていく予定か教えてほしい。
・本サービス内での著作権や肖像権の管理については、どのように考えているか。
・コア技術の産業応用について、ライセンスアウトやカーブアウトは検討されているか。
など活発な質問や経営アドバイスが繰り広げられました。
プレゼンテーション・質疑応答のあとに開催した情報交換会では、連携の可能性、登壇時よりも詳細な事業内容の説明など様々なディスカッションが行われていました。
登壇企業のみなさまからは、
・自身のピッチに対する意見はもちろん、他の登壇者に対する意見や質問が大変参考になり、自社に生かせる部分が多かった。
・プレゼンテーションに対して活発な質疑があり、会全体の雰囲気が良かった。
・事業会社・VCの方と再コンタクトするきっかけになった。
・事前のピッチコンサルティングにより、あらためて事業計画を見直すことができた。
などの感想をいただきました。
今後もスタートアップ企業の早期成長を実現できるよう、本会を進めてまいります。
| 開催日時 | 2024年7月25日(木) 15:00～18:00 |
|---|---|
| プログラム | 1.ピッチ、質疑応答（2時間） ・株式会社アエロジャパン 代表取締役 志村 伊織 2.情報交換会（1時間） |
| 会場 | 京都東急ホテル 雅舞の間 |
| 主催 | 京都府、(公財)京都産業２１ |
| 後援 | (一社)京都知恵産業創造の森 |
株式会社アエロジャパン
代表取締役 志村 伊織
日本の標準ドローンの製造を目指す！
測量やAIでの自然観察などでドローンが使われていますが、それらの装置を搭載するドローンが外国製に頼っているのが現状です。私たちは研究者や企業が気軽に使える「標準ドローン」の開発を目指します。
株式会社EX-Fusion
事業開発 横山 音々
レーザーフュージョンによって、新しい未来のエネルギー基盤を築く
レーザー核融合技術によるエネルギー革命を通じて、世界のエネルギー問題を解決し、持続可能な社会の実現を目指しています。この技術は、燃料となる材料を海水からほぼ無尽蔵に取り出すことができ、CO2を出さないクリーンエネルギー源として機能し、地球温暖化や環境破壊といった現代の課題に対する解決策となります。また、私たちの技術開発は新たな産業を生み出し、多くの雇用機会を創出することで、経済にも大きな影響を与えます。これらの変化を通じて、持続可能で、より豊かな未来を、世界中の人々に提供したいと考えています。
株式会社エニキャリ
代表取締役 小嵜 秀信
物流の2024年問題解決とCO2排出削減を実現する物流DXラストワンマイル配送ソリューション
当社の取り組む物流DXは、現在我が国が抱える物流の二大課題である「ドライバー不足」と「環境に配慮したCO2削減」に対して新たな解決策を提示します。弊社が自社開発する配送DXシステム「ADMS（アダムス）」導入による個社ごとの配送最適化と、配送プラットフォーム「ADMSスイッチHUB」による社会全体の配送最適化により、持続可能な物流を実現します。
株式会社cizucu
代表取締役CEO兼CTO 太田 優成
あなただけの1枚を生み出すコミュニティ・ストックフォトサービス『cizucu』
『cizucu(シズク)』は、フォトコンテスト、ストックフォト、マッチング機能を駆使して、企業に最適な写真素材を提供する一方で、クリエイターが写真を通じて収益を上げる新たなクリエイターエコノミーを築きます。多様な才能を結集し、クリエイティブの力で感動を届け、企業とクリエイター双方が共創する新しい社会を目指しています。
株式会社DML
代表取締役社長 兼 CEO 西尾 守史
京都からイノベーションを起こしたい！エンゲージメントサーベイ生成AI人格分析システム
名称はReP-EIT：Re Personalizing（再人格化ｘEmerging Integrated Thinking（創発的統合思考）。立命館大学経営学部の八重樫 文教授の提唱する理論で企業の成長戦略＋サステナビリティ（ESG）経営である統合思考に「経済性、社会性、文化性」を掛け合わせ、個人の中に眠る創造性を生成AI分析システムを通して個人と法人の人格化を図る、最先端の生成AIテクノロジーとプロフェッショナルなアカデミアの知見を掛け合わせたこれまでの概念を超えたプラットフォーム。
株式会社PITTAN
代表取締役 CEO 辻本 和也
マイクロ流体技術を活用したセルフケアのための汗中成分分析ポータブルマシン
エンドユーザーへの個別化ヘルスケアサービスを提供したいウェルネス関連事業者のニーズに応えるために、現場で簡便な操作で15分で分析が完了するポータブルな汗中成分分析装置を開発している。拡張性が高く、将来的には介護分野、メディカル分野への横展開も目指している。
株式会社Mitate Zepto Technica
取締役副社⻑ 橋本 和洋
ゲノム解析専用アクセラレーターの開発
ゲノム解析におけるシーケンスコストの低下は進んでいるが、シーケンスデータを有益な情報に変換する2次解析（アラインメント、変異検出など）のスピードとコストはシーケンスコストの低下に比べて進んでおらず、その事がゲノム解析機器の普及を妨げている。ゲノム2次解析専用のASICアクセラレータを実現することで高速データ解析が実現するだけでなく、イニシャルコスト、運用コストを下げる事ができ解析装置の普及と市場拡大が促進させる。