会社概要
本社:〒606-8287京都市左京区北白川上池田町20番地2
TEL:075-724-1560
代表取締役:鹿島 直敏
事業内容:半導体、太陽電池、光ファイバー等に使用される薬品の製造・販売
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紹介記事
ヤマナカアドバンスマテリアル㈱(京都左京区)は、半導体の基板となるシリコンウエハーの製造工程で使われる高純度のボロン(B)や赤リン(P)を製造しており、世界トップシェアを誇っています。
シリコンウエハーは、多結晶シリコンを高温で溶かし、そこから単結晶の塊を引き上げ、それを薄くスライスして作られますが、多結晶シリコンを溶かす際にボロンまたは赤リンを混ぜることで、ボロンを混ぜた場合はプラスの電気的特性を持つP型ウエハーを、赤リンを混ぜた場合はマイナスの電気的特性を持つN型ウエハーを作ることが可能です。
半導体メーカーは半導体を作る際に、作る半導体の種類や特徴に応じてどちらかのウエハーを使いますが、同社は、ウエハーに電気的な特性を与えるのに不可欠な材料を手掛けており、半導体産業になくてはならない存在です。しかも、ボロンと赤リンの両方を供給している企業は同社以外ありません。世界No.1という高い市場シェアを有しており、まさにグローバルニッチトップの企業といえます。主な出荷先は世界のシリコンウエハーメーカーですが、半導体メーカーや太陽電池メーカー、光ファイバーメーカーにも製品を納めています。
同社の強みは、高純度の材料を製造・供給できるところです。ボロンは99.9999%という高純度のものを製造しています。従業員数約40名という少数精鋭の会社ですが、徹底した品質管理のもとで純度の高い材料を製造し、納期に合わせて供給する技術力を誇ります。 また、光ファイバー向け添加剤は、四塩化ゲルマニウムやオキシ塩化リンがメインですが、四塩化ゲルマニウムについてはベルギーのUmicore(ユミコア)社と提携しており、日本市場向けには同社が販売しています。
このほかに、今後の新たな柱として注目しているのが、半導体の回路の製造に使われる材料です。具体的には、フォトレジスト(感光材)用の添加剤(ヨウ素化合物)や、エッチング工程用の特殊材料などを新たな事業として育てていきたいと考えています。
ヨウ素化合物は、半導体の最先端製造プロセスで必須となっているEUV(極端紫外線)露光用フォトレジストの材料として使うことで、EUV露光の感度を高める効果があるとされており、注目度が高まっていますが、同社はこのヨウ素化合物の開発に注力、将来的にEUV用フォトレジスト向けに展開していきたい考えです。
また、エッチング用については、塩素系の液体材料に注目し、今後、半導体製造装置メーカー等と情報交換や協業を進めていきたい考えです。
同社は「新しい市場に向かっていかないと未来はない」と考え、ボロンや赤リンを今後も主力製品に据えながら、新たな材料の市場立ち上げにもチャレンジしていき、2030年までに売上高約40億円の達成を目指しています。

ボロンと赤燐

ヤマナカアドバンスマテリアル 代表取締役 鹿島直敏 氏
