会社概要
本社:〒607-8322 京都市山科区川田清水焼団地町3番2号
TEL:075-591-1313(代)
代表取締役:西村 嘉浩
事業内容:セラミックスの製造販売
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紹介記事
西村陶業株式会社(京都市山科区)は、様々な用途で使われるセラミックス製部品を製造しています。100種類以上のセラミックス部材を一貫生産しており、どのような部材でもセラミックスで製造しています。少量から中量の量産にも対応しており、セラミックスを使うユーザーの様々な悩みに対応できる技術力は、様々なユーザーから高く評価されています。25年には3拠点目となる新工場を京都市内に開設しています。
得意にしているのが、大手のセラミックスメーカーが手掛けない領域の製品です。具体的には、大手が量産しない少量の製品、あるいは技術的難易度が高い製品などです。他の大手セラミックス企業が断念した案件も同社が手掛けて成功した、という事例も数多く、ユーザー企業からは「最後の頼みの綱」として重宝されています。同社も、そのような存在であり続けることをミッションに掲げています。
同社が開発・製造するセラミックス部品は、主に半導体製造装置に使われており、全体に占める半導体製造装置向けの比率は30~40%となっています。半導体製造装置以外では、医療分析機器や工作機械向けなど、様々な業種向けの部品を手掛けおり、特定の業界や企業に偏っておらずうまくリスク分散できています。
セラミックスの技術の中でも、微細な孔(穴)を無数に形成したポーラス(多孔質)構造のセラミックスを得意としており、その技術を活かした「ANYCHUCK」という製品を開発しています。これは、最小0.1マイクロメートルという非常に微細な気孔が作りこまれたポーラス構造を活かして、様々なワークを吸着させることができる真空チャックです。真空チャックができる製品は他のセラミックスメーカーも製造していますが、ANYCHUCKは様々なサイズの、様々な材質のワークを吸着できます。
従来の真空チャックでは難しかった、フィルムのような薄物のワークを傷を与えることなく吸着固定できます。あらゆるサイズのワークを吸着できるため、例えば裏面を極薄に研削した半導体のシリコンウエハーのハンドリングや、金属箔、紙など様々な素材を吸着固定できるため、半導体をはじめ様々な業界から注目を集めています。
同社はこのほか、ポーラスセラミックスの技術を活用して、ガスフィルターなども製造しています。この技術を使うことで、マイクロバブルやナノバブルの生成や、芳香臭を発散させるなど、様々な用途に展開できます。
さらに、5Gなど高速通信に適した低誘電損失の基板に使える低誘電正接セラミックスも開発しています。大手のメーカーでは対応できないニーズにも応え、様々な形状や比誘電率のセラミックスを実現できるだけでなく、プラズマで反応を起こすため耐久性が求められる半導体製造装置の材料にも使われています。
同社は今後、海外市場での売り上げ拡大を目指しており、現在京都市および京都高度技術研究所から、「令和6年度京都市グローバル・ニッチ・トップ企業創出プロジェクト」に採択され、半導体製造装置用セラミックス部材の北米への販売強化に向けて助成金の交付を受けています。現在の海外向け売り上げ比率は全社の3割となっていますが、今後さらに拡大していきたい考えです。

西村陶業株式会社 代表取締役 西村 嘉浩氏(左)、営業部 開発技術課 課長 西村 佳氏、海外部 部長 西村 昂氏(右)
