ネクストコアテクノロジーズ株式会社

会社概要

本社:〒611-0033  京都府宇治市大久保町成手1-30 HILLTOP株式会社 本社内
代表取締役:山本 勇輝
事業内容:低鉄損鉄基アモルファス積層コアの製造、鉄基アモルファス積層コアを活用した各種高効率モータの開発支援
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紹介記事

ネクストコアテクノロジーズ㈱(京都府宇治市)は、独自の軟磁性材料「HLMET(ヘルメット)」を使ったモーターコアなどを開発しています。

モーターコアとは、モーターを構成するローター(回転子)やステータ(固定子)の鉄心部分に当たる部品を指し、一般的には電磁鋼板が材料に使われていますが、同社は独自に開発したHLMETを使って開発・製造しています。

HLMETは、結晶前駆体からなる超微細金属組織を有する軟磁性材料であり、大きな特徴は、電磁鋼板並みの飽和磁束密度(Bs)1.6~1.9Tを確保しながら、鉄基アモルファスと同等の低鉄損性能、更には液体急冷法という工程のみで製造可能な点です。次世代のモータは小型高出力化が求められており、実現するためには更なる高速回転化が有効とされていますが、電磁鋼板を使ったモーターコアでは、高速回転化すると発熱によるエネルギーロスが大きくなってしまうという課題があります。その点、HLMETを使ったモーターコアは、高速回転化しても電磁鋼板に比べ約15分の1と高い低鉄損性能から、発熱ロスを低減でき、小型高効率高出力モータを実現することが可能です。5kWクラスのモータで比較すると、電磁鋼板のモーターコアを使ったモータの効率が90%とすると、HLMETのモーターコアを使ったモータでは98%まで向上させることが可能です。

そのため、高効率モータのコアや、トランス用コイルなど様々な用途への展開が期待されています。例えば、エアコン用コンプレッサのモータに使うことで、電気料金を年間で約40%も削減できます。またEV(電気自動車)の駆動用モータに適用した場合、既存のモータを使ったEVに比べ、航続距離を20~40%伸ばすことも可能と言われています。

さらに、重希土類を使わない磁石(重希土フリー磁石)の適用範囲が広がるという利点もあります。現状、高性能モータに多く使われているネオジム磁石は熱に弱く、耐熱性をあげるために重稀土類であるジスプロシウムやテルビウムが添加されています。その点HLMETのモーターコアを使えば熱を抑えられるため、重希土フリー磁石を使うことができ、特定の国に偏在している重希土類の調達問題への有効なソリューションになる可能性があります。

現在、HLMETをコア材料に使ったモータをモーターメーカーと共同開発しており、同社はHLMETモータの最適設計に注力しています。

同社は、HILLTOP㈱(京都府宇治市、BIZYME㈱(京都市)、㈱小松精機工作所(長野県諏訪市)の3社による合弁会社として、2022年に設立されました。その3社の技術を活かしながら研究開発を進めています。若い会社ながら様々な産業界から高い評価を得ており、テレビ番組でも数多く取り上げられています。

今後は、HLMETを使ったモーターのマーケットを作っていくことを目指しています。その重要な一歩として量産試作拠点を佐賀県に開設中で、26年10月には稼働開始を予定しています。さらにその先には、量産工場の設立も視野に入れています。

HLMETを使い開発中のモーターである「KAGURAモータ」

HLMETを使ったモーターコア

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