2024年度第3四半期 京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要

この度、2024年9月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート形式で実施した動向調査の概要を紹介します。
(回答企業258社、回収率86.0%)

■回答企業の概要(業種別)

 

鉄鋼・非鉄関係 15社 ( 5.8% )
金属製品関係 62 社 ( 24.0% )
一般機器関係 71 社 ( 27.5% )
電気機器関係 46 社 ( 17.8% )
輸送用機器関係 14 社 ( 5.4% )
精密機器関係 18 社 ( 7.0% )
樹脂製品関係 32 社 ( 12.4% )

 

 

 

1.調査結果の概要

前回調査時から、受注量、資金繰り、採算状況、受注余力では改善傾向がみられているが、受注見通しについては悪化傾向。全体として、今後の見通しについては、依然として油断できない状況が
継続しているものの、一部では増産体制に備える動きもみられ、改善への兆しも伺える。

2.受注量について(%)

10 月~12 月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲3.6 となり、前期(7 月~9 月期)のD 値▲17.6 と比べ14.0 ポイント増加と、前回調査時から改善した。

3.今後(3か月先)の受注見通しについて

次期(1 月~3 月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲11.7 となり、前期(1010~12 月期)調査時のDI値▲4.5 と比べ7.2 ポイント下落するも、前回調査時から「不変」と回答した企業の割合が増加した。

4.受注単価について

10 月~12 月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)7.8 となり、前期(7 月~9 月期)のDI値8.2 と比べて0.4 ポイント減少し、前回調査時と比べ、ほぼ横ばいとなった。

5.資金繰りについて

10月~12月期の資金繰りの業況判断DⅠ(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲9.3となり、前期(7月~9月期)のDⅠ値▲11.7と比べて2.4ポイント増加し、前回調査時より若干改善した。

6.採算状況について

10 月~12 月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は 0 となり、前期(7 月~9 月期)のDI値▲6.9 と比べ6.9 ポイント増加、前回調査時から若干改善傾向が見られた。

7.受注余力について

10 月~12 月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた増加)は46.0 となり、前期(7 月~9 月期)のDI値48.8 から2.8 ポイント減少となった。
10 月~12 月期は「受注余力あり」とする企業が73.0% と、前期の74.4%より1.4 ポイント減少となった。
(「受注余力あり」の割合が減少した=プラス傾向)

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