2024年度第2四半期 京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要

この度、2024年9月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート形式で実施した動向調査の概要を紹介します。
(回答企業263社、回収率87.7%)

■回答企業の概要(業種別)

鉄鋼・非鉄関係 18 社 ( 6.8% )
金属製品関係 62 社 ( 23.6% )
一般機器関係 70 社 ( 26.6% )
電気機器関係 48 社 ( 18.3% )
輸送用機器関係 14 社 ( 5.3% )
精密機器関係 19 社 ( 7.2% )
樹脂製品関係 32 社 ( 12.2% )

 

 

 

 

1.調査結果の概要

前回調査と比較し、受注量については改善がみられ、受注見通し、受注単価、資金繰りについても、若干の改善がみられ、徐々に回復への予兆もみえつつある。ただし、前期のマイナス傾向からの『不変』回答が多数で、全体として依然厳しい状況が継続していることが読み取れる。

2.受注量について(%)

7月~9月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲17.6となり、 前期(4月~6月期)のDⅠ値▲29.5と比べ11.9ポイント増加と、前回調査時から改善した。

3.今後(3か月先)の受注見通しについて

次期(10月~12月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」  と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲4.5となり、前期(7~9月期)調査時のDI値▲12.3と比べ7.8ポイント増加と、前回調査時から改善した。

4.受注単価について

7月~9月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)8.2となり、前期(4月~6月期)のDI値7.9と比べて0.3ポイント増加し、前回調査時から「不変」と回答した企業の割合が増加した。

5.資金繰りについて

7月~9月期の資金繰りの業況判断DⅠ(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲11.7となり、前期(4月~6月期)のDⅠ値▲13.5と比べて1.8ポイント増加し、前回調査時から「不変」と回答した企業の割合が若干増加した。

6.採算状況について

7月~9月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲6.9となり、前期(4月~6月期)のDI値▲7.2と比べ0.3ポイント増加、前回調査時から若干改善傾向が見られた。

7.受注余力について

7月~9月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた増加)は48.8となり、前期(4月~6月期)のDI値56.4から7.6ポイント減少となった。

・7月~9月期は「受注余力あり」とする企業が74.4%と、前期の78.2%より3.8ポイント減少となった。

(受注余力あり」の割合が減少した=プラス傾向)

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