この度、2024年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート形式で実施した動向調査の概要を紹介します。
(回答企業253社、回収率84.3%)
■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 16社(6.3%)
(2)金属製品関係 60社(23.7%)
(3)一般機器関係 73社(28.9%)
(4)電気機器関係 48社(19.0%)
(5)輸送用機器関係 10社(4.0%)
(6)精密機器関係 16社(6.3%)
(7)樹脂製品関係 30社(11.9%)
1.調査結果の概要
今回の調査では、受注量、受注見通し、採算状況については、前回調査と比較し若干数値は改善したものの、依然としてマイナス傾向。資金繰り、受注余力については前回調査時より更に悪化。受注単価については若干改善。全国的には、大企業の企業景況感は高水準を維持する一方で、府内中小企業の景況感としては、厳しい状況が続いている。なお、生産設備関連での増産見込みや生産ライン自動化の進展などにより、一部では好転への兆しも見受けられた。
2.受注量について(%)
4月~6月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲29.5となり、 前期(1月~3月期)のDⅠ値▲32.6と比べ3.1ポイント増加と、前回調査時から若干改善した。
3.今後(3か月先)の受注見通しについて
次期(7月~9月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」 と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲12.3となり、前期(4月~6月期)調査時のDI値▲14.3と比べ2.0ポイント上昇し、前回と比較し若干の改善が見られた。
4.受注単価について
4月~6月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)7.9となり、前期(1月~3月期)のDI値5.7と比べて2.2ポイント増加と、前回調査時から「上昇」と回答した企業の割合が若干増加した。
5.資金繰りについて
4月~6月期の資金繰りの業況判断DⅠ(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲13.5となり、前期(1月~3月期)のDⅠ値▲12.2と比べて1.3ポイント減少し、前回調査時から「不変」と回答した企業の割合が若干増加した。
6.採算状況について
4月~6月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲7.2となり、前期(1月~3月期)のDI値▲8.5と比べ1.3ポイント増加、前回調査時から若干改善傾向が見られた。
7.受注余力について
4月~6月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は56.4となり、前期(1月~3月期)のDI値44.8から11.6ポイント増加となった。4月~6月期は「受注余力あり」とする企業が78.2%と、前期の72.4%より5.8ポイント増加となった。
(受注余力あり」の割合が増加した=マイナス傾向)
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