2023年度第2四半期 京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要

この度、2023年9月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート形式で実施した動向調査の概要を紹介します。
(回答企業256社、回収率85.3%)

■回答企業の概要(業種別)

 

 

(1)鉄鋼・非鉄関係 16社(6.3%)
(2)金属製品関係  61社(23.8%)
(3)一般機器関係  70社(27.3%)
(4)電気機器関係  45社(17.6%)
(5)輸送用機器関係 15社(5.9%)
(6)精密機器関係  19社(7.4%)
(7)樹脂製品関係  30社(11.7%)

 

 

 

1.調査結果の概要
・今回の調査では「受注量」「受注見通し」の項目で全体のDI値に大きな変化は無かったものの、受注量について「やや減少・減少」と回答した企業が3期連続で4割を超え、受注見通しについてもDI値が4期連続でマイナスとなるなど、厳しい傾向が見られた
・受注単価については、前回調査時から「上昇」と回答した企業の割合が前回調査時から更に低下した
・資金繰り及び採算状況については、前回調査時は改善傾向が見られたが、一転して悪化傾向が見られた

 

2.受注量について(%)

 

 

 

 

 

7月~9月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲25.0となり、前期(4月~6月期)のDⅠ値▲25.3と比べ0.3ポイント上昇と、前回調査時から大きな変化は無かった。

 

3.今後(3か月先)の受注見通しについて

 

 

 

 

 

次期(10月~12月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲7.8となり、前期(7月~9月期)調査時のDI値▲6.2と比べ1.6ポイント低下と、前回調査時から大きな変化は無かった。

 

4.受注単価について

 

 

 

 

 

7月~9月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は4.8となり、前期(4月~6月期)のDI値7.9と比べて3.1ポイント低下と、前回調査時から「上昇」と回答した企業の割合が更に低下した。

 

5.資金繰りについて

 

 

 

 

 

7月~9月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲10.3となり、前期(4月~6月期)のDⅠ値▲5.5と比べて4.8ポイント減少と、前回調査時から一転して「悪化」と回答した企業の割合が上昇した。

 

6.採算状況について

 

 

 

 

 

7月~9月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は0.8となり、前期(4月~6月期)のDI値10.2と比べ9.4ポイント減少、前回調査時から一転して悪化傾向が見られた。

 

7.受注余力について

 

 

 

 

 

・7月~9月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は42.4となり、前期(4月~6月期)のDI値37.6と比べ4.8ポイント増加した。
・7月~9月期は「受注余力あり」とする企業が71.2%と、前期と比較して2.4%の増加となった。(「受注余力あり」の割合が増加した=マイナス傾向)

 

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