2023年度第1四半期 京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要

この度、2023年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート形式で実施した動向調査の概要を紹介します。
(回答企業257社、回収率85.7%)

■回答企業の概要(業種別)

 

 

(1)鉄鋼・非鉄関係 12社(4.7%)
(2)金属製品関係  62社(24.1%)
(3)一般機器関係  67社(26.1%)
(4)電気機器関係  50社(19.5%)
(5)輸送用機器関係 13社(5.1%)
(6)精密機器関係  19社(7.4%)
(7)樹脂製品関係  34社(13.2%)

 

 

 

1.調査結果の概要
・受注量:全ての業種でDI値がマイナスとなり、全体的に若干の減少傾向が見られる一方、「不変」と回答した企業の割合が増加した
・受注見通し:多くの業種でDI値がマイナスとなったものの、前回調査時から若干の改善傾向が見られる
・受注単価:ほぼ全ての業種でDI値がプラスとなったが、前回調査時から「上昇」と回答した企業の割合が減少した。一方で「不変」と回答した企業の割合が増加した
・資金繰り:前回調査時から「好転」と回答した企業の割合が増加した
・採算状況:前回に続き赤字企業の割合が増加したが、それ以上に黒字企業の割合が増加した

 

2.受注量について(%)

 

 

 

 

 

4月~6月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲25.3となり、前期(1月~3月期)のDⅠ値▲21.7と比べ3.6ポイント低下と、若干の減少傾向が見られた。
一方で「不変」と回答した企業の割合が増加しており、この減少傾向に底打ち感も見られた。

 

3.今後(3か月先)の受注見通しについて

 

 

 

 

 

次期(7月~9月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲6.2となり、前期(4月~6月期)調査時のDI値▲12.1と比べ5.9ポイント上昇と、若干の改善傾向が見られた。

 

4.受注単価について

 

 

 

 

 

4月~6月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は7.9となり、前期(1月~3月期)のDI値11.4と比べて3.5ポイント低下と、前回調査時から「上昇」と回答した企業の割合が低下した。

 

5.資金繰りについて

 

 

 

 

 

4月~6月期の資金繰りの業況判断DⅠ(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲5.5となり、前期(1月~3月期)のDⅠ値▲13.4と比べて7.9ポイント上昇と、前回調査時から「好転」と回答した企業の割合が上昇した。

 

6.採算状況について

 

 

 

 

 

4月~6月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は10.2となり、前期(1月~3月期)のDI値5.1と比べ5.1ポイント上昇と、前回調査時から若干の改善傾向が見られた。

 

7.受注余力について

 

 

 

 

 

・4月~6月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は37.6となり、前期(1月~3月期)のDI値28.6と比べ9.6ポイント増加した。
・4月~6月期は「受注余力あり」とする企業が68.8%と、前期と比較して4.5%の増加となった。
(「受注余力あり」の割合が増加した=マイナス傾向)

 

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