物流危機の解決に向けた物流DXシステムの開発・拡販支援
支援企業名株式会社エニキャリ
相談のきっかけ京都府内での本格的なビジネス展開
株式会社エニキャリは、2019年に創業したスタートアップ企業で、持続可能な物流の実現に向け、IT技術により物流を効率化する独自の物流DXシステムを開発・提供しています。
京都信用金庫グループのベンチャーキャピタルである株式会社京信ソーシャルキャピタルからのご紹介をきっかけに面談を行い、支援を開始しました。
課題と支援内容補助金活用によるシステム開発および自治体・支援機関とのマッチング支援
初回面談時点で、すでに大手企業を中心に取引を拡大されていましたが、関東圏外における企業認知度の向上や中小企業に対する販路拡大に課題を抱えておられました。
当社の計画として、DX化に消極的な中小企業への拡販のため、既存のシステムにAI配送シミュレーション機能の追加をし、導入効果の見える化に取り組もうとされていましたが、開発費の調達が課題となっていたため、当財団補助金の「産学公の森」推進事業(Ⅱ 事業化促進コース)の活用を提案し、申請までのサポートを行いました。
また、行政や企業との個別マッチングによる連携支援を行ったほか、府・財団主催のスタートアップ向けピッチ交流イベント「京都エンジェルコミュニティ交流会」にご登壇いただき、府内大手企業経営者をはじめ地域金融機関・ベンチャーキャピタル・支援機関担当者等に対して、事業プランを発表いただくなど、京都府における企業認知度の向上を図りました。
支援の効果物流危機の解決に向けた新たな一歩
補助金の活用によりAI配送シミュレーション機能の開発を進められたほか、配車ルート計算の高速化も実現され、物流危機の解決に向けて、新たな一歩を踏み出されました。
また、個別マッチングやピッチイベントでの交流を通じて、オーバーツーリズムの解決に向けた行政との連携について意見交換を進められているほか、AIシミュレーションの実装に向け、府内中小企業との実証協力についても協議が行われているところです。
担当者からのコメント
他機関と連携しながら、当財団の支援メニューを提案し、ご活用いただくことができました。今後も物流に課題を抱える府内中小企業とのマッチング等により、継続的に支援を行っていきます。