伴走支援成果事例紹介

医療文書AIサービス『みんなの地域連携室®』のブラッシュアップ

支援時の部署名:イノベーション推進部
関連する事業等:京MED事業

支援企業名エニシア株式会社

相談のきっかけ

一般的に紹介状は医療カルテ等の情報をもとに医師が直接作成します。ところがその情報は直近のものに限られ、転院を繰り返す症例の場合に、遡った状況把握が非常に難しいものです。また作成には多くの時間を要し、医師の事務作業の軽減は喫緊の課題でした。エニシア社では、自然言語処理技術を使ったカルテ解析に取組み、『みんなの地域連携室®』を開発、医師の負担軽減と患者への迅速な情報提供の実現を目指しています。

課題と支援内容

医師の事務作業軽減や診療支援を目的とした医療言語処理サービス『みんなの地域連携室®』を実装するにあたり、病院の医師や地域連携室にとって、以下のような要望がありました。
・役立つ局面や可能性があるかを確認したい
・医療クラークの方へのタスクシフトが一定進んでいる中で、難しい指示なしにカルテから紹介状を起票することの可能性を確認したい
・その他、受診連絡・返書・逆紹介等における課題等を含む生の声をヒアリングし、開発に活かしたい

医療・介護従事者から直接製品のフィードバックを受けていただく機会として、病院におけるユーザー評価事業をご紹介し、2024年1月および2025年12月に三菱京都病院での当該内覧会事業に参加いただきました。

病院内覧会の様子(2025/11/3)

支援の効果

・2回の評価会に参加いただき、計29名の医療従事者(医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師、地域連携室、事務員)にヒアリングしていただけました。
・幅広い部門の方からのご意見を伺うことができました。以下一例。
 他社の生成AIベースのシステムよりも数段使いやすい
 オプションとして、病状説明の会話を文字起こしし、カルテに転記できるようなシステムが欲しい
 医師が口頭で出すオーダーを即時にオーダリング登録できるシステムが欲しい
・全体を通じて、当システムは医師や看護師の文書作成にかかわる業務負担軽減に寄与するものとして評価は高く、改善点や機能追加のリクエストもあり、随時ブラッシュアップできました。

課題として、以下の要望があがりました。
・業務中の内覧会であり、当日の医師の参加人数がもう少し多いのが望ましい
・別の病院の医療従事者の方々のご意見も聞いてみたい

2026年1月現在、4病院で試行的に利用中です。近く有償提供開始予定 (2026年1月15日 京都新聞朝刊より)。

担当者からのコメント

2回の実証事業の結果、多くの医療従事者の意見を踏まえた、より現場のニーズに沿ったサービスにブラッシュアップしていただけました。特に、β版/試用環境下においても、都度得られるフィードバックを迅速に製品改良や機能追加に反映、またUX最適化設計により誰もが使いやすいインターフェースを実現されており、有効に活用いただけています。

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