在庫管理を核とした商品管理システム
支援企業名小野甚味噌醤油醸造株式会社
大正元年の創業 小野甚味噌醤油醸造(株)
相談のきっかけ在庫管理・棚卸しができていない
同社は(公財)京都産業21の各種研修・セミナーの受講者として常連で、知識・情報の収集に積極的であり、企業訪問の機会も多く日ごろから親密な間柄でした。
その関係性の中で、商品の在庫管理について、メモを中心としたアナログな方法で行っているため手間がかかっているという悩みを聞いていました。
そこで2024年度の現場改善ワークショップ実施にあたり、同課題をテーマにしての参加を打診したところ、良い機会ととらえられチャレンジすることになりました。
社内商品資材管理システム
課題と支援内容社内全体のシステム・情報管理についての現状を整理、確認
現場改善ワークショップの専門家として京都コンピューターシステム事業協同組合(以下、KCA)を招聘し、10月から12月にかけ毎月1回同社を訪問・ワークショップを実施しました。
まず小野甚味噌醤油醸造株式会社が既に活用している自作の製造管理システムや市販の販売管理システムの使用状況などを確認、さらに現時点での業務内容・手順及び物品(原材料・製品・資材・商品構成など)を整理しました。
それらを踏まえ、まずは実現可能性を考慮せず、現状の業務を行う上での改善したい課題を抽出、優先順位と実現する手法について社員の皆様も交え整理・検討を実施、以下の課題を設定しました。
・個別の業務とそれぞれの関連を整理したシステムの全体像の検討
・自社の体力や取り組む体制を考慮したシステム化する業務の優先順位の決定
・既存の製造管理システムの機能拡張の可能性検討(社内リソース/社員のスキル活用)
・業務内容に適したシステムを構築するためのアプリケーションの選定
スマートフォンによる在庫管理
支援の効果独自システム構築、一貫した社内システム環境づくりに向けて
業務の関連を整理したことにより、システム化に取り組むべき内容の優先順位が決定しました。
また、ワークショップの中でトライアルした簡易的なデータベースを拡張し、入出庫管理システムを作成しました。スマートフォンから入力できる在庫データと、既存の販売管理システムの商品販売個数データを連携させることで、入出庫の数量管理を実現し、試用を開始しています。
現在開発中のシステムは物品の数量管理までであるため、将来的に拡張される全体像も想定したデータの持ち方やテーブル構成を意識し、今後は経費・売り上げについて検討を進める予定です。
担当者からのコメント
約4か月にわたりワークショップに真剣に取組んでいただいた結果、独自に「社内商品資材管理システム」を構築することができました。今後もKCAと連携し、最終目標である社内一貫システムづくりに向けた支援を行っていきたいと思います。
また、大正元年創業、113年の老舗である同社は100種類以上の豊富な商品群と濃口醤油「甚左衛門」という看板商品をもっており、これらの強みを活かした経営への支援も今後併せて行っていければと思います。
(「甚左衛門」は「第16回調味料選手権2025」の「日本の伝統調味料部門」で見事「最優秀賞」を受賞されました。)
