韓国市場進出への第一歩
支援企業名株式会社木村桜士堂
相談のきっかけ韓国市場への進出 第一歩の支援
(株)木村桜士堂(明治20年創業)は清水寺の門前に店舗を構える、京人形や京陶人形、和雑貨などを販売している企業である。当該事業者は、輸出の経験が20年近くあり、アジアやヨーロッパにある店と度々取引をしていた。ただ、一番近い外国である韓国には現状ほとんど縁が無く、韓国と日本の文化には共通点が多いものの、日本製品だから買いたい、と思っていただけるか不安もあるとのことであった。
課題と支援内容ギフトショーinソウルへの挑戦
アフターコロナの現在、日韓の交流は盛んになり、訪日韓国人の数も伸びていることから、日本に対する関心は高まりつつあることを挙げ、現地の方に商品がどのように捉えられるのかを調査する意味も込めて「第1回東京インターナショナルギフト・ショー」への出展に挑戦することを勧めた。その展示会では、当財団が府内出展企業を数社募集しKYOTOブースとして共同出展を行っていたので、費用負担軽減のサポートもさせていただいた。
支援の効果展示会きっかけでの継続的な繋がり
12月4日・5日に開催された展示会において、(株)木村桜士堂のブースは大変盛況であった。韓国人は「縁起が良いもの」を好むという傾向を掴むことができ、特に招き猫や亀・蛙の小物は好評であったという。展示会で名刺交換をしたバイヤーが清水寺門前の店舗まで足を運んでくれたとのことで、今後の韓国市場展開への足掛かりができた形となった。そのバイヤーが運営する「ULDD STORE」というECサイトでは、猫や亀をモチーフとした小さな人形が販売されており、購入者による高評価レビューが多数掲載されている。
また、展示会後にとったアンケートでは、商談件数は20件以上で様々なバイヤーとの出会いがあったとのことであった。多くの見積もり依頼があり、当該事業者は今後の取引につながる可能性を感じているという。
担当者からのコメント新たな市場の可能性を知るきっかけとなった
財団の支援を通じて、これまで、当該事業者が意識していなかった新たな市場への可能性に気付くきっかけとなった好事例であると思われる。