「シルク研究会」再開による原料を活かした商品開発と”美しい心 丹後与謝野構想”
支援企業名株式会社 美心(よさの生活)
地域資源を活用した一貫生産体制を目指しています。
相談のきっかけ研究開発と商品化への想いが再燃!
コロナ以前に実施していた「蚕繭由来のアミノ酸・ペプチド」の研究開発と商品化を再開したい。
また、「美しい心 丹後与謝野構想」等のプロジェクトを立ち上げ、与謝野町を元気にしたい。
その為には、研究会の再開が不可欠であり、以前から協力を得ているT先生(元日本絹業協会事務局長)等からのアドバイスが必要である。
現在は、代表者1名しかおらず、何も出来ない状態であるとの相談を受け、支援をスタートした。
「よさの生活」ブランド
課題と支援内容専門家派遣により、研究会(プロジェクトチーム)を再開する
現行の開発商品「シルクパウダー『京の絹肌』(13,500円/20g入)」は、認知度が低く,高額の為、付加価値が伝わりにくい商品であった。「ヒト・モノ・カネ」の全てが不足している状況の中、次の課題に直面していた。
①現行商品の見直しが必要。(価格、パッケージデザイン 等)
②マーケティング、販売促進の為の企画、ツールの作成が必要。
③新たな商品企画が可能な連携先とのマッチングが必要。
④与謝野町、地元の支援機関、事業者等との連携強化が必要。
⑤代表の“右腕”となるマネージャーが必要。 等
まずは、“INPIT(京都府知財総合支援窓口)”の専門家派遣制度を活用し、
“T先生”を登録申請した上で、専門家として研究会に派遣し、プロジェクトチームを再開させることとした。
「シルクパウダー」の新パッケージ
支援の効果地域密着で魅力発信! 与謝野町での一貫生産体制を目指す
シルク研究会が再開し、専門家の助言を受けながら活発な議論が進行中。
化粧品開発のため、OEM生産が可能なM社と連携し、地元与謝野町出身の工場長から商品・販売企画の提案を受けたことで、シルクパウダーを原料として活用する派生商品を開発し、販売しやすい価格設定が可能となった。
また、京都中小企業事業継続・創生支援センターと連携した「副業人材活用」により、プロのアドバイスを取り入れながら地元産品のテイストを加えた商品の試作を開始。ブランド「よさの生活」として商標登録を目指し、INPITへ相談を進めている。
資金調達・人材確保の面では、与謝野町商工会や行政職員との連携を強化し、令和6年度『京都府起業支援事業費補助金』に採択。
今後は蚕繭の生産にも着手し、桑畑の再生から養蚕までの一貫生産体制を構築する計画が進んでおり、地域の資源を活用した持続可能な事業展開を目指している。
担当者からのコメント
様々な支援機関、支援担当者と連携する事の重要性を改めて痛感している。
目標ゴール、目標までのプロセス毎の問題点・課題を設定し、指針とする事で、限られた時間の中で、効率の良い議論に繋がっています。