大学の街・京都から 研究シーズの事業化支援
支援企業名株式会社MOXY
徐先生の研究室
相談のきっかけ大学の研究シーズを調査
起業前から京都府・(公財)京都産業21の支援メニューを知ってもらうべく、各大学の研究シーズを調査するなか、京都工芸繊維大学の学内誌にバイオナノファイバー研究室徐先生の研究に関する記事があり、「起業も計画している」との記載がありました。
研究シーズの事業化を支援したい想いから、徐先生にアプローチをしたところ、面談を快諾いただき、大学と早期に接点を得ることで、支援開始に至りました。
京都エンジェルコミュニティ交流会 登壇の様子1
課題と支援内容起業前から状況に応じた支援メニューを活用
バイオナノファイバー研究室では、生体適合性を持つ材料を使った極めて細い繊維状物質の研究が行われています。その直径は10マイクロメートル以下と髪の毛よりもはるかに細いため、取り扱いの難しい材料ですが、徐先生は「溶融エレクトロライティング(MEW)」と呼ばれる印刷技術を応用した独自の3Dプリンターを開発し、極めて微細な立体造形物の製造を可能にしました。徐先生は、この技術のiPS細胞等に利用する足場材料や血管ステントの製造への応用を検討されていました。
そこで、(公財)京都産業21からは、事業としての可能性の探索や、市場ニーズの把握、今後のビジネスプランの作成をサポートするため、徐先生の状況に応じた支援メニューを提供しました。
京都エンジェルコミュニティ交流会 登壇の様子2
支援の効果京都エンジェルコミュニティ交流会登壇により認知度向上
スタートアップ企業によるピッチイベント「京都エンジェルコミュニティ交流会」については、起業直後に同交流会の登壇となりました。
登壇により、参加者から事業計画へのアドバイスがもらえたこと、認知度があがったこと、他のスタートアップ企業からの刺激をもらえたこと、金融機関とのネットワークもできたとの報告もありました。
現在も、個別支援を継続しています。 (公財)京都産業21としても、事業化前のステージである「プレシード」のスタートアップ支援に繋がった事例の1つとなりました。
今後も、京都府のさまざま支援メニューを紹介・活用提案をし、スタートアップ企業への支援を行っていきます。
担当者からのコメント
起業前段階から京都府、京都産業21の支援メニューを知っていただき、活用いただけたことは、(公財)京都産業21のスタートアップ支援活動においても好事例の1つです。
担当者としても想い入れが強くなった株式会社MOXYの今後が楽しみです。
引き続き、支援を継続していきます。
