伴走支援成果事例紹介

X線遮蔽・防護フィルムシート素材の開発に向けて

支援時の部署名:イノベーション推進部
関連する事業等:京MED事業

支援企業名中島工業株式会社

山形大学研究室にて作製したX線遮蔽・防護フィルムシート素材(2025年9月)

相談のきっかけ

現行のX線遮蔽・防護医療機器製品は、X線を遮蔽するための鉛の重さが課題となっており、それによる医療従事者の活動阻害を解決するため、鉛の代替となる、軽く、柔軟性があり、透明な「X線遮蔽・防護フィルムシート素材」を山形大学と共同開発し、病院などの医療施設にて使用されている放射線防護エプロンや防護シールドとしての製品化を目指しています。

課題と支援内容

X線遮蔽・防護フィルムシート素材を開発して製品化するにあたり、実際に医療現場で従事する方々にとってニーズがあるか等を以下のとおりヒアリングしたいとの希望がありました。
・現行品にどのような課題があるか
・現行品をどのように改善・改良してほしいと思っているか
・フィルムシート素材が透明であることに価値があるのか

医療・介護従事者から直接製品のフィードバックを受けていただく機会として、病院におけるユーザー評価事業をご紹介し、2026年2月に三菱京都病院での当該内覧会事業に参加いただきました。

病院内覧会の様子(2026/2/13)

支援の効果

内覧会では、9名のX線に関する医療従事者(看護師、臨床工学技士、放射線技師)に参加いただき、以下のとおり製品化についてご意見いただけました。
・着用するものはとにかく軽くなってほしいため、防護エプロンが軽くなるのはよい
・目や首を守るメガネやネックガードは必須であるため、これらを作ってほしい
・防護服だけでは放射線被曝を防げないため、軽さを利用した衝立を作ってほしい
・透明であれば防護ガラスとしても使えるのではないか
・もっと薄くなれば手袋にできるのではないか
・実際に防護エプロンにした際にどれだけ軽くなるのかが分かるとよい

また、会期後にも、77名の医療従事者からアンケートにてご意見をいただきました。
いただいたご意見をもとに、製品開発の実現に向けて取り組まれています。
現在は、フィルムシート素材の性能の数値や特性の指標などをデータ化するため、測定を進められています。

担当者からのコメント

医療現場の従事者からご意見をいただけたことで、現場の方が求める製品が実現されることを願っています。今後も、当社への支援を継続していきたいと思います。

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