伴走支援成果事例紹介
2025.08.14 更新
経営相談・専門家派遣補助金経営改善・継続

情報発信の土台となるホームページの作成を支援

支援時の部署名:お客様相談室

支援企業名京人形師きまた

髪付けの作業には熟練の技術が求められる

相談のきっかけ売上の改善・拡大に向けて

 京人形師きまたは30年以上にわたり、雛人形や五月人形、市松人形など、京人形の結髪を手掛ける髪付けや、人形の修理・修復を行っています。新型コロナウイルスによる規制が緩和され、店舗近辺に観光客は戻ってきているものの、製品の特性上、インバウンドの需要は少なく、売上の拡大が厳しい状況にありました。そのような状況の中で、売上拡大の施策についての相談依頼を受け、支援を行いました。

課題と支援内容情報発信の土台としてホームページを作成

 同社はホームページを有しておらず、製品の案内や技術のアピール等の自発的な情報発信を行えていない状況でした。京都府よろず支援拠点コーディネータを交えて意見交換を行い、売上拡大を目指すうえで、まずはホームページを作成し、製品案内や技術のアピールを行うなど、情報発信の土台を固めるとともに、対外的な信頼を得ることを結論としました。
 京都産業21の連携先からホームページ作成業者とのマッチングを行い、マッチング後、作成業者から、ホームページ作成における重要事項のほか、SNS全般において有効な情報発信の方法等について指導いただきました。また、同社代表と作成業者で複数回の面談を実施し、まずは、1)同社代表の京人形への想い 2)髪付け技術のアピール 3)髪付け技術の他分野への応用提案 4)問い合わせページ、をコンテンツとして設けることとしました。その他、今回の計画内容が「中小企業持続経営支援補助金(ステップアップ枠)」の申請要件を満たすことから、同補助金を案内・活用し、資金面での支援を実施しました。

完成したホームページのトップ画面

支援の効果売上拡大に向けた新たな一歩

・ホームページを作成するにあたり、同社代表の“さまざまな願いが込められた京人形を多くの人に届けたい”という想いの整理や、先代より引き継がれ、蓄積された技術・知識の棚卸を行い、また、多くの知見を持つ専門家等と関わり、意見交換を行ったことで、自社の強みや今後の事業展開について言語化できるようになりました。
・ホームページには、遠方地からの人形修理に関する問い合わせや製品への質問等があり、これまでにはなかった効果を確認できています。今後はコンテンツの更なる充実やインスタグラムとの連携に注力し、認知度・信頼性・集客力の向上を目指します。

担当者からのコメント

京都産業21が有する支援サービスや助成金を生かして、多角的な支援ができたと感じています。

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