2024年度第4四半期 京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要

この度、2025年3月末を調査時点に、府内登録企業300社を対象にアンケート形式で実施した動向調査の概要を紹介します。
(回答企業259社、回収率86.3%)

■回答企業の概要(業種別)

 

鉄鋼・非鉄関係 15社 ( 5.8% )
金属製品関係 62 社 ( 23.9% )
一般機器関係 71 社 ( 27.4% )
電気機器関係 47 社 ( 18.1% )
輸送用機器関係 15 社 ( 5.8% )
精密機器関係 17 社 ( 6.6% )
樹脂製品関係 32 社 ( 12.4% )

 

 

 

 

1.調査結果の概要

今回の調査では、資金繰りについてはほぼ横ばい、それ以外の項目では前回調査と比較して悪化となり、悪化傾向が強まった。さらに、米国の関税問題で、米国のみならず、世界経済全体が先行き不透明感を高めており、今後の中小企業を取り巻く環境は依然厳しい状況が予想される。なお、2024年度の総括としては、一時、受注量増加等で回復する場面もみられたが、本格的な回復には至らず、賃上げ対応、価格転嫁交渉、人材確保など様々な課題が依然残されたままである。

2.受注量について(%)

1 月~3 月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲24.1となり、 前期のDⅠ値▲3.6と比べ20.5ポイント減少と、前回調査時から悪化した。

3.今後(3か月先)の受注見通しについて

次期(4 月~6 月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲18.0となり、前期のDI値▲11.7と比べ6.3ポイント減少し、前回調査時から若干悪化した。

4.受注単価について

1 月~3 月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)3.9となり、前期のDI値7.8と比べ3.9ポイント減少し、前回調査時より若干悪化した。

5.資金繰りについて

1 月~3 月期の資金繰りの業況判断DⅠ(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲8.9となり、前期のDⅠ値▲9.3と比べ、前回調査時とほぼ横ばいとなった。

6.採算状況について

1 月~3 月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は ▲0.8となり、前期(10 月~12 月期)のDI値±0と比べ0.8ポイント減少し、前回調査時から若干悪化した。

7.受注余力について

1 月~3 月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた増加)は48.8 となり、前期(10 月~12 月期)のDI値46.0と比べ2.8ポイント増加となり、若干悪化した。

1 月~3 月期は「受注余力あり」とする企業が74.4% と、前期の73.0%より1.4 ポイント増加となった。
(「受注余力あり」の割合が増加した=マイナス傾向)

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