4月〜6月における府内中小製造業の受注量DIは、東日本大震災の影響により、全体として
前期(1月〜3月)に比べ、マイナス13.8ポイントと悪化が見られる。
一方、次期(7月〜9月)の受注見通しについては、前期に比べ、鉄鋼・非鉄で4.7(前期
差30.8ポイント上昇)、電気機器で7.1(前期差51.5ポイント上昇)、輸送用機器で6.6(前
期差59.5ポイント上昇)、樹脂製品で△21.4(前期差31.5ポイント上昇)となり、大幅な改
善が見られ、東日本大震災の影響が依然続いているものの回復基調が窺える。
(DI:増加、上昇などと回答した企業割合から減少、低下などと回答した企業割合を差し引いた数値)
この度、平成23年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート
方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業174社、回収率58.0%)
1.調査結果概要
2.受注量
〔図1 受注量について【全体】〕
(%)
4月〜6月期の全体の業況判断DIは、△13.3となり、マイナスに転じ、前期(1月
〜3月)に比
べ、△13.8ポイントと悪化が見られる。
■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係12.1%(21社)
4月〜6月期の全体の業況判断DIは△17.8となり、マイナス幅が僅かに縮小し前期(1月 〜3月)に比べ、1.7ポイントと改善が見られる。
(2)金属製品関係16.7%(29社)
〔図4 資金繰りについて【全体】〕 (%)
(3)一般機械関係19.0%(33社)
3.今後(3ヶ月先)の受注見通し
(4)電気機器関係16.1% (28社)
(5)輸送用機器関係 8.6% (15社)
(6)精密機器関係 8.6%(15社)
4月〜6月期の全体の業況判断DIは△25.9となり、マイナス幅が拡大し、前期(1月〜3月)に比 べ4.3ポイントと悪化が見られる。
(7)縫製関係 10.9%(19社)
7.受注余力
(8)樹脂製品関係 8.0%(14社)
〔図3 受注単価について【全体】〕
(%)
〔図6 受注余力について【全体】〕 (%)
6.採算状況
〔図5 採算状況について【全体】〕 (%)
5.資金繰り
4.受注単価
4月〜6月期の全体の業況判断DIは△8.0となり、マイナス幅が縮小し、前期(1月〜3月)に
比べ、7.7ポイントと改善が見られる。
受注量の動きに伴い、「受注余力あり」とする企業が0.1ポイント減った。
〔図2 受注量の見通しについて【全体】〕 (%)
次期(7月〜9月期)の全体の業況判断DIは、△4.1となり、前期(1月〜3月)に比べ19.2ポイ
ンと改善が見られる。