2022年度 第3四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2022年12月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業258社、回収率86.0%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 15社(5.8%)
(2)金属製品関係 63社(24.4%)
(3)一般機器関係 71社(27.5%)
(4)電気機器関係 46社(17.8%)
(5)輸送用機器関係 14社(5.4%)
(6)精密機器関係 18社(7.0%)
(7)樹脂製品関係 31社(12.1%)
 
 
1.調査結果の概要 

  受注量・受注見通しともに、全体的に大きな変化はなかったものの、7業種のうち5業種で前回比DI値が低下した。また、受注単価についても、前回調査時から「上昇」と回答した企業の割合が低下した。
  資金繰りについては、全体的に大きな変化はなく、採算状況についても、前回同様に黒字企業が3割を下回る状況が続いている。また、受注余力については、「受注余力あり」とする企業の割合が若干増加した。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  10月〜12月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲4.2となり、前期(7月〜9月期)のDT値▲3.1と比べ1.1ポイント低下と、前回調査時から大きな変化はなかった。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(1月〜3月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲0.4となり、前期(7月〜9月期)調査時のDI値1.6と比べ2.0ポイント低下と、前回に引き続き慎重な見通し。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  10月〜12月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は9.7となり、前期(7月〜9月期)のDI値15.3と比べて5.6ポイント減少と、前回調査時から「上昇」と回答した企業の割合が低下した。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  10月〜12月期の資金繰りの業況判断DT(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲11.7となり、前期(7月〜9月期)のDT値▲11.8と比べて0.1ポイント上昇と、全体的に大きな変化はなかった。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  10月〜12月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は11.3となり、前期(7月〜9月期)のDI値9.4と比べ1.9ポイント上昇と、全体的に大きな変化はなく、前回同様黒字企業が3割を下回った。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

10月〜12月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は31.2となり、前期(7月〜9月期)のDI値25.8と比べ5.4ポイント上昇した。

 
 
 
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