2022年度 第2四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2022年9月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業257社、回収率85.7%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 13社(5.1%)
(2)金属製品関係 66社(25.7%)
(3)一般機器関係 69社(26.8%)
(4)電気機器関係 45社(17.5%)
(5)輸送用機器関係 16社(6.2%)
(6)精密機器関係 17社(6.6%)
(7)樹脂製品関係 31社(12.1%)
 
 
1.調査結果の概要 

 受注量は、業種によって差は見られるものの、全体的に若干の改善傾向が見られる。また、受注見通しについても、若干の改善傾向が見られるものの、引き続き慎重な見通し。  
 受注単価では、前回に引き続き原材料等の高騰に伴い「上昇」と回答する企業の割合が増加しているものの、資金繰りにおいては、若干の悪化傾向が見られた。
 採算状況では、前回調査から大きな変化は見られず、受注余力についても、前回に引き続き約6割の企業が「余力あり」という結果となった。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  7月〜9月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲3.1となり、前期(4月〜6月期)のDT値▲9.1と比べ6.0ポイント上昇と、全体的に若干の改善傾向が見られる。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(10月〜12月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は1.6となり、前期(4月〜6月期)調査時のDI値▲2.0と比べ3.6ポイント上昇し、若干の改善傾向が見られるものの、引き続き慎重な見通し。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  7月〜9月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は15.3となり、前期(4月〜6月期)のDI値8.8と比べて6.5ポイント上昇と、前回に引き続き原材料等の高騰に伴う単価上昇の様子が窺える。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  7月〜9月期の資金繰りの業況判断DT(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲11.8となり、前期(4月〜6月期)のDT値▲9.8と比べて2.0ポイント低下と、前回に引き続き若干の悪化傾向が見られる。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  7月〜9月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は9.4となり、前期(4月〜6月期)のDI値10.4と比べ1.0ポイント低下と、全体的に大きな変化はなかったものの、5四半期ぶりに黒字企業が3割を下回った。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

7月〜9月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は25.8となり、前期(4月〜6月期)のDI値22.6と比べ3.2ポイント上昇した。

 
 
 
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