2022年度 第1四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2022年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業254社、回収率84.7%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 14社(5.5%)
(2)金属製品関係 65社(25.6%)
(3)一般機器関係 67社(26.4%)
(4)電気機器関係 45社(17.7%)
(5)輸送用機器関係 13社(5.1%)
(6)精密機器関係 17社(6.7%)
(7)樹脂製品関係 33社(13.0%)
 
 
1.調査結果の概要 

  受注量については、業種によって差は見られるものの、減少傾向の前回調査から大きな変化はなかっ
 た。また、受注見通しについても、前回調査同様、全体的に慎重な見通しとなった。
  受注単価については、原材料等の高騰に伴う単価上昇の様子が窺え、資金繰りでは、若干の悪化傾向
 が見られた。採算状況については、前回調査から大きな変化は見られず、受注余力についても、前回に
 引き続き、約4割の企業が「余力なし」という結果となった。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  4月〜6月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲9.1となり、前期(1月〜3月期)のDT値▲8.8と比べ0.3ポイント低下と、減少傾向が見られた前回調査から大きな変化はなかった。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(7月〜9月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲2.0となり、前期(1月〜3月期)調査時のDI値▲5.3と比べ3.3ポイント上昇し、不変とする企業の割合が増加するなど、前回同様全体的に慎重な見通しとなった。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  4月〜6月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は8.8となり、前期(1月〜3月期)のDI値5.2と比べて3.6ポイント上昇と、原材料等の高騰に伴う単価上昇の様子が窺える。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  4月〜6月期の資金繰りの業況判断DT(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲9.8となり、前期(1月〜3月期)のDT値▲6.6と比べて3.2ポイント低下と、若干の悪化傾向が見られる。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  4月〜6月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は10.4となり、前期(1月〜3月期)のDI値11.0と比べ0.6ポイント低下と、全体的に大きな変化はなく、「赤字」企業が約2割を占める状況が続く。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

4月〜6月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は22.6となり、前期(1月〜3月期)のDI値23.6と比べ1.0ポイント低下した。

 
 
 
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