2021年度 第4四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2022年3月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業248社、回収率82.7%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 17社(6.9%)
(2)金属製品関係 63社(25.4%)
(3)一般機器関係 67社(27.0%)
(4)電気機器関係 40社(16.1%)
(5)輸送用機器関係 15社(6.0%)
(6)精密機器関係 18社(7.3%)
(7)樹脂製品関係 28社(11.3%)
 
 
1.調査結果の概要 

 受注量については、2021年6月調査以来3四半期ぶりにDI値がマイナスとなり、全体的に減少傾向が見られる。また、受注見通しについても、2020年6月調査以来7四半期ぶりに前回調査からDI値が低下するなど、全体的に慎重な見通しとなった。
  受注単価・資金繰り・採算状況については、前回調査から大きな変化は見られなかった。また、受注余力についても、前回に引き続き、約4割の企業が「余力なし」という結果となった。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  1月〜3月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲8.8となり、前期(10月〜12月期)のDT値11.1と比べ19.9ポイント低下し、全体的に減少傾向が見られる。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(4月〜6月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲5.3となり、前期(10月〜12月期)調査時のDI値6.7と比べ12.0ポイント低下し、「増加」とする企業の割合が2割を下回るなど、全体的に慎重な見通し。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  1月〜3月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は5.2となり、前期(10月〜12月期)のDI値2.5と比べて2.7ポイント上昇と、若干の増加が見られたものの、全体的に大きな変化はなかった。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  1月〜3月期の資金繰りの業況判断DT(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲6.6となり、前期(10月〜12月期)のDT値▲3.0と比べて3.6ポイント低下と、業種によって差は見られるものの、全体として大きな変化はなかった。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  1月〜3月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は11.0となり、前期(10月〜12月期)のDI値8.0と比べ3.0ポイント上昇と、全体的に大きな変化はなく、「赤字」企業が約2割を占める状況が続く。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

1月〜3月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は23.6となり、前期(10月〜12月期)のDI値24.0と比べ0.4ポイント低下した。

 
 
 
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