2021年度 第3四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2021年12月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業241社、回収率80.3%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 14社(5.8%)
(2)金属製品関係 60社(24.9%)
(3)一般機器関係 66社(27.4%)
(4)電気機器関係 40社(16.6%)
(5)輸送用機器関係 15社(6.2%)
(6)精密機器関係 17社(7.1%)
(7)樹脂製品関係 29社(12.0%)
 
 
1.調査結果の概要 

 受注量については、回復の傾向に鈍化が見られる。受注見通しについては、「減少」とする企業の割合が低下するなど、引き続き回復傾向にある。
 受注単価については、大きな変化は見られず、資金繰りについては、全体的に若干の好転傾向が見られた。
 また、採算状況については、前回調査に比べ若干の悪化となった。
 受注余力については、「余力あり」の企業が若干増加した。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  10月〜12月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は11.1となり、前期(7月〜9月期)のDI値11.2と比べ0.1ポイント低下し、業種によって差が見られるものの、全体として回復の傾向に鈍化が見られる。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(1月〜3月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は6.7となり、前期(7月〜9月期)調査時のDI値▲0.4と比べ7.1ポイント上昇し、「減少」とする企業の割合が2割を下回るなど、引き続き回復傾向が見られる。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  10月〜12月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は2.5となり、前期(7月〜9月期)のDI値▲6.2と比べて8.7ポイント上昇と、業種によって若干上昇したものの、全体的に大きな変化はなかった。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  10月〜12月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲3.0となり、前期(7月〜9月期)のDI値▲8.3と比べて5.3ポイント上昇と、全体的に若干の好転傾向がみられる。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  10月〜12月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は8.0となり、前期(7月〜9月期)のDI値12.9と比べ4.9ポイント低下し、大幅に持ち直した前回調査に比べ、若干の悪化傾向が見られる。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

10月〜12月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は24.0となり、前期(7月〜9月期)のDI値19.4と比べ4.6ポイント上昇した。

 
 
 
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