2021年度 第2四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2021年9月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業241社、回収率80.3%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 18社(7.5%)
(2)金属製品関係 59社(24.5%)
(3)一般機器関係 64社(26.5%)
(4)電気機器関係 41社(17.0%)
(5)輸送用機器関係 13社(5.4%)
(6)精密機器関係 18社(7.5%)
(7)樹脂製品関係 28社(11.6%)
 
 
1.調査結果の概要 

受注量および受注見通しについては、全体的に増加・上向き傾向が見られる一方、一部で減少傾向が見られた。
受注単価・資金繰りについては、前回調査時から大きな変化は見られなかった。
採算状況については、2019年3月調査以来2年半ぶりに「黒字」と回答した企業の割合が3割を上回り、受注余力についても、2018年12月調査以来2年9ヶ月ぶりに「受注余力なし」が4割を超える結果となるなど、持ち直しの傾向が見られる。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  7月〜9月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は11.2となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲3.9と比べ15.1ポイント上昇し、全体的に増加傾向が見られる。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(10月〜12月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲0.4となり、前期(4月〜6月期)調査時のDI値▲5.9と比べ5.5ポイント上昇し、全体的に緩やかな上向き傾向が見られるが、一部で慎重な見通しとなった。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  7月〜9月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲6.2となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲6.2から大きな変化はなかった。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  7月〜9月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲8.3となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲8.6と比べて0.3ポイント上昇と、全体的に大きな変化はなかった。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  7月〜9月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は12.9となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲6.3と比べ19.2ポイント上昇し、前回調査に引き続き持ち直しの傾向が見られる。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

7月〜9月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は19.4となり、前期(4月〜6月期)のDI値35.2と比べ15.8ポイント低下した。

 
 
 
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