2020年度 第4四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2021年3月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業261社、回収率87.0%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 17社(6.5%)
(2)金属製品関係 63社(24.1%)
(3)一般機器関係 70社(26.8%)
(4)電気機器関係 46社(17.6%)
(5)輸送用機器関係 15社(5.7%)
(6)精密機器関係 19社(7.3%)
(7)樹脂製品関係 31社(11.9%)
 
 
1.調査結果の概要 

  受注量については、引き続き持ち直しの傾向が見られる。また、今後の見通しについても、受注の見通し
を減少とする企業の割合は低下した。
  受注単価については、大きな変化は見られず、資金繰り・採算状況については、「悪化」と回答した企業の
割合が減少し、多くの業種で持ち直しの傾向が見られる。
  また、受注余力については、引き続き持ち直しの傾向がみられるものの、7割以上の企業が「受注余力あ
 り」と回答した。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  1月〜3月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲5.0となり、前期(10月〜12月期)のDI値▲6.2と1.2ポイント上昇し、前回調査時同様、全体的に持ち直しの傾向が見られるが、プラス幅は縮小した。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(4月〜6月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲9.3となり、前期(10月〜12月期)調査時のDI値▲13.1と比べ3.8ポイント上昇し、見通しを「減少」とする企業の割合は低下し、「増加」とする企業は横ばい状態となった。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  1月〜3月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲11.3となり、前期(10月〜12月期)のDI値▲12.0と比べて0.7ポイント上昇と、全体的に大きな変化はなかった。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  1月〜3月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲11.9となり、前期(10月〜12月期)のDI値▲20.4と比べて8.5ポイント上昇と、「悪化」と回答した企業の割合が減少した。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  1月〜3月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲11.1となり、前期(10月〜12月期)のDI値▲23.3と比べ12.2ポイント上昇し、多くの業種で持ち直しの傾向が見られるが、依然3割以上が「赤字」回答している。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

1月〜3月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は43.8となり、前期(10月〜12月期)のDI値61.6と比べ17.8ポイント低下した。

 
 
 
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