2020年度 第2四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2020年9月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業246社、回収率82.0%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 15社(5.9%)
(2)金属製品関係 60社(24.2%)
(3)一般機器関係 69社(28.0%)
(4)電気機器関係 44社(17.9%)
(5)輸送用機器関係 14社(5.7%)
(6)精密機器関係 18社(7.3%)
(7)樹脂製品関係 26社(10.6%)
 
 
1.調査結果の概要 

 受注量については、大幅に悪化した前回調査と比べ、やや持ち直しの動きが見られるものの、「減少」もしくは「やや減少」と回答した企業の割合が全体の7割を超え、引き続き厳しい状況が続く。
 今後の見通しについても、全ての業種でDIがマイナス値となり、受注量と同様、持ち直しの動きが見られるものの、受注量の悪化を見通す企業は過半数となっている。
 また、資金繰りについては、「悪化」と回答した企業の割合が減少し、採算状況についても、一部の業種で「赤字」と回答した企業の割合は減少したものの、全体的に厳しい状況が続く。
 受注余力については、前回調査同様8割以上の企業が「受注余力あり」と回答した。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  7月〜9月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲56.8となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲75.3と比べ18.5ポイント上昇し、大幅に悪化した前回調査と比べ、やや持ち直しの動きが見られる。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(10月〜12月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲39.2となり、前期(4月〜6月期)調査時のDI値▲62.4と比べ23.2ポイント上昇し、前回調査と比べ、持ち直しの動きが見られるものの、受注量の悪化を見通す企業は過半数となっている。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  7月〜9月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲14.1となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲17.1と比べて3.0ポイント上昇と、全体的に大きな変化はなかった。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  7月〜9月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲27.4となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲39.9と比べて12.5ポイント上昇と、「悪化」と回答した企業の割合が減少した。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  7月〜9月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲38.6となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲42.3と比べ3.7ポイント上昇し、一部の業種で「赤字」と回答した企業の割合は減少したものの、全体的に厳しい状況が続く。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

7月〜9月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は70.0となり、前期(4月〜6月期)のDI値73.0と比べ3.0ポイント低下した。

 
 
 
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