平成30年度 第3回 受注登録企業動向調査結果の概要
 
  この度、平成30年12月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業246社、回収率82.0%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
  (1)鉄鋼・非鉄関係 16社(6.5%)
(2)金属製品関係 60社(24.4%)
(3)一般機器関係 67社(27.2%)
(4)電気機器関係 41社(16.7%)
(5)輸送用機器関係 15社(6.1%)
(6)精密機器関係 17社(6.9%)
(7)樹脂製品関係 30社(12.2%)
 
 
1.調査結果の概要 

 受注量については全体的に横ばい基調が続いているが、一部では増加傾向が見られた。
 また、受注単価および資金繰りについては、ともに大きな変化は見受けられなかったが、採算状況については「黒字」と回答した企業が近年の調査では最も高い割合を占める結果となった。
 一方で、前期に引き続き「受注余力あり」と回答した企業の割合が半数を超え、今後の受注見通しについては、全7業種中5業種のDIがマイナス値となるなど、景気の先行きについては慎重な見方が強まっている。

  (DI : 増加、上昇などと回答した企業の割合から減少、低下などと回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  10月〜12月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は7.0となり、前期(7月〜9月期)のDI値2.5と比べ4.5ポイント上昇と、全体的に横ばい基調は続いているが、一部では増加傾向が見られる結果となった。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(1月〜3月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲7.4となり、前期調査時のDI値8.6と比べ16.0ポイント低下し、全体的にやや慎重な見通しとなった。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  10月〜12月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲2.4となり、前期(7月〜9月期)のDI値▲0.8と比べて1.6ポイント低下と、全体として大きな変化はなかったが、一部で若干の低下傾向が見受けられた。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  10月〜12月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は1.2となり、前期(7月〜9月期)のDI値2.5と比べて1.3ポイント低下と全体として大きな変化は見受けられず、堅調に推移している。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  10月〜12月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は37.9となり、前期(7月〜9月期)のDI値34.5と比べ3.4ポイント上昇し、近年の調査では「黒字」企業の割合が最も高い水準となった。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
  10月〜12月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は15.0となり、前期(7月〜9月期)のDI値14.4と比べ0.6ポイント上昇した。10月〜12月期は「受注余力あり」とする企業が57.5%と、前期と比較して0.3ポイントの増加となった。
 
 
 
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