平成29年度 第3回 受注登録企業動向調査結果の概要
 
  この度、平成29年12月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業245社、回収率81.7%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
  (1)鉄鋼・非鉄関係 16社(6.5%)
(2)金属製品関係 57社(23.3%)
(3)一般機器関係 65社(26.5%)
(4)電気機器関係 45社(18.4%)
(5)輸送用機器関係 15社(6.1%)
(6)精密機器関係 18社(7.3%)
(7)樹脂製品関係 29社(11.8%)
 
 
1.調査結果の概要 
 平成29年1月〜3月期における府内中小製造業の受注状況については、全体的には、前回から増加基調にある受注量は、堅調に推移している模様で、今後の受注見通しについても、全体的には、堅調に横ばい傾向となっているが、「増加」とする回答の割合が増えている反面、「減少」とする回答割合も増えている。
  (DI : 増加、上昇などと回答した企業割合から減少、低下などと回答した企業割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  平成29年10月〜12月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は29.4となり、前期(7月〜9月期)のDI値28.7と比べ0.7ポイント増加、前回に続き増加基調で推移している受注量は、好調な横ばい傾向となった。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期1月〜3月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は14.7となり、前期調査時のDI値14.9と比べ0.2ポイント低下した。受注量の見通しは、「減少」とする回答の割合が若干増加しているものの、「増加」とする回答の割合も増加し、近年では最も高い割合となった。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  平成29年10月〜12月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲2.9となり、前期(7月〜9月期)のDI値▲4.6と比べて1.7ポイント上昇し、若干の上昇が見られた。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  平成29年10月〜12月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は7.4となり、前期(7月〜9月期)のDI2.9と比べて4.5ポイントの増加とやや改善傾向で、「好転」+「不変」の回答が、近年では最も多くなっている。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  平成29年10月〜12月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は34.7となり、前期(7月〜9月期)のDI値30.1と比べ4.6ポイント上昇し、近年では「黒字」企業が最多となっている。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
  平成29年10月〜12月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は9.4となり、前期(7月〜9月期)のDI値10.0と比べ0.6ポイント下降した。「受注余力あり」とする企業が54.7%と、前期と比較して0.3ポイントの減少となり、前回に引き続き、近年では最も少ない。
 
 
 
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