平成29年度 第2回 受注登録企業動向調査結果の概要
 
  この度、平成29年9月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業242社、回収率80.7%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
  (1)鉄鋼・非鉄関係 17社(7.0%)
(2)金属製品関係 61社(25.2%)
(3)一般機器関係 67社(27.7%)
(4)電気機器関係 42社(17.4%)
(5)輸送用機器関係 15社(6.2%)
(6)精密機器関係 15社(6.2%)
(7)樹脂製品関係 25社(10.3%)
 
 
1.調査結果の概要 
 平成29年1月〜3月期における府内中小製造業の受注状況については、前回調査で一旦減少傾向となった受注量が、今回増加傾向に転じ、今後の受注見通しについても、「増加」及び「不変」とする回答の割合が増えており、堅調に推移。
  (DI : 増加、上昇などと回答した企業割合から減少、低下などと回答した企業割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  平成29年7月〜9月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は28.7となり、前期(4月〜6月期)のDI値2.0と比べ26.7ポイント増加、前回減少傾向となった受注量は、前々回も上回り、増加傾向となった。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(10月〜12月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は14.9となり、前期調査時のDI値10.7と比べ4.2ポイント上昇した。受注量の見通しは、「増加」とする回答の割合は減少したものの、それを上回わり「減少」とする回答の割合が大きく減少し、堅調に推移。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  平成29年7月〜9月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲4.6となり、前期(4月〜6月期)のDI値▲5.6と比べて1.0ポイント上昇し、若干の改善が見られた。「不変」とする回答が増加している。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  平成29年7月〜9月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は2.9となり、前期(4月〜6月期)のDI±0と比べて2.9ポイントの増加と、大きな変化は見られない。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  平成29年7月〜9月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は30.1となり、前期(4月〜6月期)のDI値27.4と比べ2.7ポイント上昇した。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
  平成29年7月〜9月期の採算状況の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は10.0となり、前期(4月〜6月期)のDI値20.0と比べ10.0ポイント下降した。(「受注余力なし」企業が増加した=プラス傾向)
・7月〜9月期は「受注余力あり」とする企業が55.0%と、前期と比較して5.0ポイントの減少となり、直近では最も少ない。
 
 
 
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