平成29年度 第1回 受注登録企業動向調査結果の概要
 
  この度、平成29年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業256社、回収率85.3%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
  (1)鉄鋼・非鉄関係 17社(6.6%)
(2)金属製品関係 61社(23.8%)
(3)一般機器関係 69社(27.0%)
(4)電気機器関係 45社(17.6%)
(5)輸送用機器関係 16社(6.3%)
(6)精密機器関係 17社(6.6%)
(7)樹脂製品関係 31社(12.1%)
 
 
1.調査結果の概要 
 平成29年1月〜3月期における府内中小製造業の受注状況については、受注量は、前回調査までの3期連続増加傾向は減少となったが、前年同月期に対しては、依然上回っている。今後の受注見通しについても、増加とする回答の割合が増えている。
  (DI : 増加、上昇などと回答した企業割合から減少、低下などと回答した企業割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  平成29年4月〜6月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は2.0となり、前期(1月〜3月期)のDI値24.6と比べ22.2ポイント減少、4期ぶりに受注量は減少傾向となったが、前年4〜6月期に対しては、依然上回っている。
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(7月〜9月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は10.7となり、前期調査時のDI値2.7.と比べ8.0ポイント上昇し、受注量の見通しは増加とする回答の割合が増えている。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  平成29年4月〜6月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲5.6となり、前期(1月〜3月期)のDI値▲8.9と比べて3.3ポイント上昇し、若干の改善が見られた。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  平成29年4月〜6月期の資金繰りの業況判断DI(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は±0となり、前期(1月〜3月期)のDI2.8と比べて2.8ポイント減少した。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  平成29年4月〜6月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は27.4となり、前期(1月〜3月期)のDI値28.7と比べ1.3ポイント下降した。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
  平成29年4月〜6月期の採算状況の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は20.0となり、前期(1月〜3月期)のDI値34.8と比べ14.8ポイント下降した。(「受注余力なし」企業が増加した) 「受注余力あり」とする企業が60.0%と、前期と比較して7.4ポイントの減少となった。
 
 
 
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