平成21年度第3回受注登録企業動向調査結果の概要
この度、平成21年12月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケ
ート方式
で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業186社、回収率62.0%)
回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係11.8%(22社)
(2)金属製品関係17.2%(32社)
(3)一般機械関係17.7%(33社)
(4)電気機器関係12.9% (24社)
(5)輸送用機器関係10.2% (19社)
(6)精密機器関係10.2%(19社)
(7)縫製関係10.8%(20社)
(8)樹脂製品関係9.1%(17社)
1.調査結果概要
平成21年10月~12月における府内受注登録企業の景況は、全般的に改善傾向にある
ものの、大幅に改善しているとは言えない水準にあり、依然として厳しい状況が続いて
いる。
2.受注量
〔図1 受注量について【全体】〕 (%)
・ 全体では、10~12月期の全体の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した
企業割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業割合を差し引いた数値)は、▲
9.2となり、前期(7~9月)に比し、13.0ポイント上昇し、21年1月~3月期以降3
期連続で改善した。但し本格的な回復には至っていない状況である。
3.今後(3ヶ月先)の受注見通し
〔図2 受注量の見通しについて【全体】〕 (%)
・ 全体では、10~12月期の全体の業況判断DI(「増加」と回答した企業割合から
「減少」と回答した企業割合を差し引いた数値)は、▲17.7となり、前期(7~9月)
に比し、2.2ポイント、20年10月~12月以降4期連続で上昇したが、「不変」とす
る企業が5.4ポイント増えた。
4.受注単価
〔図3 受注単価について【全体】〕 (%)
・ 全体では、 10~12月期の全体の業況判断DI(「上昇」と回答した企業割合から
「低下」と回答した企業割合を差し引いた数値)は、▲47.3となり、前期(7~9月)
に比し、4.4ポイントを下げ、「低下」したとする企業が増えた。
5.資金繰り
〔図4 資金繰りについて【全体】〕 (%)
・ 全体では、10~12月期の全体の業況判断DI(「好転」と回答した企業割合
から「悪化」と回答した企業割合を差し引いた数値)は、▲42.5で、前期
(7~9月)に比し、5.3ポイント上昇し、21年1月~3月期以降3期連続で
改善したものの、「悪化」とする企業の割合は横ばいに近い状況にある。
6.採算状況
〔図5 採算状況について【全体】〕 (%)
・全体では、 10~12月期の全体の業況判断DI(「黒字」と回答した企業割合から
「赤字」と回答した企業割合を差し引いた数値)は、▲53.2で、前期(7~9月)
に比し、10. 9ポイント上昇し、21年4月~6月以降2期連続で改善した。「赤字」
とする企業は6割を超え、大幅に改善しているとは言えない状況である。
7.受注余力
〔図6 受注余力について【全体】〕 (%)
・全体では、 受注量の動きに伴い、「受注余力あり」とする企業が微減した。