平成16年度第1回受注登録企業動向調査

 このたび、平成16年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業212社、回収率70.7%)
回答企業の概要(業種別)

(1)鉄鋼・非鉄関係10.8%(23社)
(2)金属製品関係14.6%(31社)
(3)一般機械関係18.4%(39社)
(4)電気機器関係15.6%(33社)
(5)輸送用機器関係8.5%(18社)
(6)精密機器関係9.0%(19社)
(7)縫製関係13.2%(28社)
(8)樹脂製品関係9.9%(21社)
1.調査結果概要
 平成16年4月〜6月における府内受注登録企業の景況は、受注量、受注見通しについては頭打ち傾向が見られるものの、受注単価、採算状況については、二極化の傾向が見られる。
.受注量

〔図1  受注量について【全体】〕                               (%)                                                                         

  

・全体では、「増えた」(増加又はやや増加)とする企業が41.0%で前回調査と比べて13.9ポイント減少し、「減った」(減少又はやや減少)とする企業は25.5%で、12.3ポイント増加している。前回と比べて、「増加」とする企業が減り、「減少」とする企業が増えており、受注量にやや弱めの動きが見られる。
.今後(3ヶ月先)の受注見通し

〔図2 受注量の見通しについて【全体】〕         (%)   

・全体では、「増加」とする企業が25.0%で前回調査と比べて5.0ポイント減り、「減少」とする企業は25.0%で7.6ポイント増え、「増加」とする企業と「減少」とする企業の割合が同じになっている。今後の見通しについては、引き続き慎重な姿勢が見られる。
4.受注単価
〔図3 受注単価について【全体】〕       (%)   

・全体では、「上昇」とする企業が10.4%、「低下」とする企業が23.1%で、前回調査と比べると「上昇」は小幅ながら増加しており、「低下」も増加している。引き続き明るさが見られるものの、依然として「低下」が「上昇」を上回っている。
5.資金繰り

〔図4 資金繰りについて【全体】〕              (%)  

・全体では、前回調査と比べると「好転」が0.9ポイント減少しているものの、「悪化」は前回と変わらず推移しており、安定性が見られる。
6.採算状況

〔図5 採算状況について【全体】〕              (%)  

・全体では、「黒字」とする企業が26.4%で前回調査と比べて1.5ポイント増加している。また「赤字」とする企業は23.6%で、前回に引き続き「黒字」が「赤字」を上回り、改善傾向が見られるものの、「赤字」とする企業が増加していることから足踏みの状態である。
7.受注余力

〔図6 受注余力について【全体】〕              (%)  

・全体では、余力「あり」とする企業が70.3%と、前回調査と比べて3.6ポイント増加しており、受注量が減少したため余裕が生じた模様である。
 

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