平成15年度第1回受注登録企業動向調査 |
このたび、平成15年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業220社、回収率72.7%) |
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1.調査結果概要 |
平成15年4月〜6月における府内中小企業の景況は、受注量については、横ばい傾向にあるが、受注見通し、受注単価、資金繰り、採算状況については回復傾向が見られる。 |
2.受注量について |
〔図1受注量について【全体】〕![]() |
「増えた」(増加又はやや増加)とする企業が29.3%で前回調査と比べて2.0ポイント減少し、「減った」(減少又はやや減少)とする企業は34.0%で、前回調査と比べて1.0ポイント減少している。依然として、「減った」とする企業が、「増えた」とする企業を上回っている。前々回以降、「増えた」とする割合に関しては、一進一退が続いているが、全体的には、ほぼ横ばい傾向となっている。 |
3.今後(3ヶ月先)の受注見通し |
〔図2受注量の見通しについて【全体】〕![]() |
全体では、「増加」とする企業が18.3%で前回調査と比べて3.8ポイント増加し、「減少」とする企業が27.5%で前回と比較して4.3ポイント減少しているものの、「不変」が5割を上回っており、依然として厳しい見通しとなっている。前々回以降、「増加」とする割合が増加傾向にあり、また、「減少」とする割合も減って、先行きにやや明るい兆しも見え始めている。 |
4.受注単価について |
〔図3受注単価について【全体】〕![]() |
全体では、0.5%と僅かながら「上昇」が見られるものの、前回調査と比較して0.9ポンイトのマイナスである。また「不変」が6割を超えており厳しい状況は継続している。 |
5.資金繰りについて |
〔図4資金繰りについて【全体】〕![]() |
「好転」とする企業は4.6%、「悪化」とする企業が31.2%で、「悪化」が「好転」を大幅に上回っている。前回調査と比べると「悪化」が3.8ポイント減少しつつ、僅かに「好転」が増加しているものの、「不変」が大半を占めている。前々回以降、「好転」とする企業の割合は、ほぼ変わらないが、「悪化」とする割合は、やや減少傾向にある。 |
6.採算状況 |
〔図5採算状況について【全体】〕
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全体では、「黒字」とする企業が14.2%で前回調査と比べて3.7ポイント増加しており、「赤字」とする企業が33.5%で6.0ポイント減少している。依然として「赤字」が「黒字」を大きく上回っており、依然、厳しい状況が続いている。前々回から見て、「赤字」が減少して改善傾向が見られる。 |
7.受注余力 |
〔図6受注余力について【全体】〕 ![]() |
全体では、余力「あり」とする企業が前回調査と比べて0.7ポイント増加し83.9%と、ほとんどの企業で受注余力があり、受注確保の難しさがうかがえる。 |