平成15年度第1回受注登録企業動向調査

 このたび、平成15年6月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業220社、回収率72.7%)
回答企業の概要(業種別)

@鉄鋼・非鉄関係 10.1%(22社)
A金属製品関係 16.5%(36社)
B一般機械関係 17.4%(38社)
C電気機器関係 15.1%(33社)
D輸送用機器関係8.3%(18社)
E精密機器関係 11.5%(25社)
F縫製関係 11.9%(26社)
G樹脂製品関係 9.2%(20社)
1.調査結果概要
 平成15年4月〜6月における府内中小企業の景況は、受注量については、横ばい傾向にあるが、受注見通し、受注単価、資金繰り、採算状況については回復傾向が見られる。
2.受注量について
〔図1受注量について【全体】〕

graph01.gif (4190 バイト)
 「増えた」(増加又はやや増加)とする企業が29.3%で前回調査と比べて2.0ポイント減少し、「減った」(減少又はやや減少)とする企業は34.0%で、前回調査と比べて1.0ポイント減少している。依然として、「減った」とする企業が、「増えた」とする企業を上回っている。前々回以降、「増えた」とする割合に関しては、一進一退が続いているが、全体的には、ほぼ横ばい傾向となっている。
3.今後(3ヶ月先)の受注見通し
〔図2受注量の見通しについて【全体】〕

graph02.gif (3485 バイト)
 全体では、「増加」とする企業が18.3%で前回調査と比べて3.8ポイント増加し、「減少」とする企業が27.5%で前回と比較して4.3ポイント減少しているものの、「不変」が5割を上回っており、依然として厳しい見通しとなっている。前々回以降、「増加」とする割合が増加傾向にあり、また、「減少」とする割合も減って、先行きにやや明るい兆しも見え始めている。
4.受注単価について
〔図3受注単価について【全体】〕

graph03.gif (3133 バイト)
 全体では、0.5%と僅かながら「上昇」が見られるものの、前回調査と比較して0.9ポンイトのマイナスである。また「不変」が6割を超えており厳しい状況は継続している。
5.資金繰りについて
〔図4資金繰りについて【全体】〕

graph04.gif (3327 バイト)
 「好転」とする企業は4.6%、「悪化」とする企業が31.2%で、「悪化」が「好転」を大幅に上回っている。前回調査と比べると「悪化」が3.8ポイント減少しつつ、僅かに「好転」が増加しているものの、「不変」が大半を占めている。前々回以降、「好転」とする企業の割合は、ほぼ変わらないが、「悪化」とする割合は、やや減少傾向にある。
6.採算状況
〔図5採算状況について【全体】〕

graph05.gif (3430 バイト)

 全体では、「黒字」とする企業が14.2%で前回調査と比べて3.7ポイント増加しており、「赤字」とする企業が33.5%で6.0ポイント減少している。依然として「赤字」が「黒字」を大きく上回っており、依然、厳しい状況が続いている。前々回から見て、「赤字」が減少して改善傾向が見られる。
7.受注余力
〔図6受注余力について【全体】〕

graph06.gif (2945 バイト)
 全体では、余力「あり」とする企業が前回調査と比べて0.7ポイント増加し83.9%と、ほとんどの企業で受注余力があり、受注確保の難しさがうかがえる。

 

報告書詳細<PDF形式(70.3KB)>はこちら

 

BACK