平成13年度第4回受注登録企業動向調査

 このたび、平成14年3月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業209社、回収率69.7%)
回答企業の概要(業種別)

@鉄鋼・非鉄関係 11.6%(24社)
A金属製品関係 18.2%(38社)
B一般機械関係 17.2%(36社)
C電気機器関係 14.4%(30社)
D輸送用機器関係9.6%(20社)
E精密機器関係 11.5%(24社)
F縫製関係 7.7%(16社)
G樹脂製品関係 10.0%(21社)
1.調査結果概要
 平成14年1月から3月における府内下請中小企業の景況は、受注量は前回に引き続き回復傾向が見みられ、受注単価の低下傾向の下げ止まりに加え、資金繰りや採算状況にも若干の改善傾向が見られるなど、やや明るさが見られる結果となっている。
2.受注量について
〔図1受注量について【全体】〕

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 「増えた」(増加又はやや増加)とする企業が21.1%で前回調査と比較して9.7ポイント増加し、「減った」(減少又はやや減少)とする企業は45.7%で、前回調査と比較して17.8ポイント減り、回復傾向を示しているものの、「減った」とする企業が「増えた」とする企業を大きく上回っており、依然厳しい状況にある。
3.今後(3ヶ月先)の受注見通し
〔図2受注量の見通しについて【全体】〕

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 「増加」とする企業が15.3%で前回調査に比べて8.9ポイント増加し、「減少」とする企業が39.7%で15.3ポイント減少しており、「不変」が4割以上を占めてはいるものの、回復傾向を示している。
4.受注単価について
〔図3受注単価について【全体】〕

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 前回調査と比べて大きな変化はなく、「上昇」とする企業は見られず、「低下」とする企業が半数以上を占め、「不変」も4割を上回っているなど、依然として厳しい状況となっている。
5.資金繰りについて
〔図4資金繰りについて【全体】〕

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 「好転」とする企業は僅か1.4%しか見られず、「悪化」とする企業が55.5%で、「悪化」が「好転」を大幅に上回っている。前回調査に比べると「悪化」が6.1ポイント減少しており、「不変」が4割以上を占めているものの、資金繰りの悪化傾向に改善の兆しが見られる。
6.採算状況
〔図5採算状況について【全体】〕

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 「黒字」とする企業が6.3%で前回調査に比べてほとんど変化が見られないものの、「赤字」とする企業が55.3%で8.2ポイント減少し、若干改善の兆しが見られる。
7.受注余力
〔図6受注余力について【全体】〕

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 余力「あり」と「なし」とする企業の割合に変化は見られず、9割近くの企業の受注余力があり、依然として受注確保の難しさがうかがえる。

 

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