平成12年度第4回受注登録企業動向調査

 このたび、平成13年3月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業215社、回収率71.7%)
回答企業の概要(業種別)

@鉄鋼・非鉄関係 11.6%(25社)
A金属製品関係 15.8%(34社)
B一般機械関係 17.2%(37社)
C電気機器関係 13.0%(28社)
D輸送用機器関係8.8%(19社)
E精密機器関係 12.6%(27社)
F縫製関係 11.6%(25社)
G樹脂製品関係 9.3%(20社)
1.調査結果概要
 1月〜3月における府内下請中小企業の景況は、全体的には減速感が顕著になっており、採算面においては業種間、企業間のばらつきも見られ、力強さは感じられない。  
2.受注量について
〔図1受注量について【全体】〕

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 「増えた」(増加又はやや増加)とする企業が17.2%で前回調査と比較して21.2ポイント減少し、「減った」(減少又はやや減少)とする企業は54.4%で、前回調査と比較して27.4ポイント増えており、「減った」とする企業が「増えた」とする企業を大幅に上回っている。
3.今後(3ヶ月先)の受注見通し
〔図2受注量の見通しについて【全体】〕

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 「増加」とする企業が4.7%で前回調査に比べて11.3ポイント減少し、「減少」とする企業が55.8%で29.3ポイント増加し、「不変」が4割近くを占めており、今まで以上に厳しい見通しをしている。 
4.受注単価について
〔図3受注単価について【全体】〕

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 「上昇」とする企業は僅か0.5%しか見られず、「低下」とする企業が38.6%で「低下」が「上昇」を大幅に上回っている。前回調査に比べると「低下」が10.3ポイント増加するとともに、「不変」が60.9%を占めており、受注量の減少傾向に加え、受注単価の低下傾向が懸念される。
5.資金繰りについて
〔図4資金繰りについて【全体】〕

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 「好転」とする企業は僅か1.4%しか見られず、「悪化」とする企業が39.5%で「悪化」が「好転」を大幅に上回っている。前回調査に比べると「悪化」が15.3ポイント増加するとともに、「不変」が6割近くを占めており、受注量の減少傾向、受注単価の低下傾向に加え、資金繰りの悪化が懸念される。
6.採算状況
〔図5採算状況について【全体】〕

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 「黒字」とする企業が13.0%で前回調査に比べて7.5ポイント減少し、「赤字」とする企業が35.3%で28.3ポイント増加し、「不変」が5割以上を占めており、今まで以上に厳しい状況となっている。
7.受注余力
〔図6受注余力について【全体】〕

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 余力「あり」とする企業が前回調査に比べて12.5ポイント増加し、85.1%と大半の企業で受注余力を残しており、依然として十分な受注量は確保されていないことがうかがわれる。

 

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