平成１２年度第１回受注登録企業動向調査

このたび、平成１２年６月末を調査時点に、府内受注登録企業３００社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。（回答企業２２０社、回収率73.3％）

回答企業の概要（業種別） �@鉄鋼・非鉄関係 12.3％（27社） �A金属製品関係 16.4％（36社） �B一般機械関係 16.4％（36社） �C電気機器関係 15.0％（33社） �D輸送用機器関係10.5％（23社） �E精密機器関係 11.4％（25社） �F縫製関係 9.5％（21社） �G樹脂製品関係 8.6％（19社）

1.調査結果概要

４月〜６月における府内下請中小企業の景況は、順調な回復傾向がみられるものの、業種間格差がみられる。今後の受注見通しについては景気の回復傾向にあるものの、「不変」が半数以上を占め、慎重な見通しとなっている。

2.受注量について

〔図1受注量について【全体】〕

全体では、「増えた」（増加又はやや増加）とする企業が45.9%で前回調査と比較して0.4ポイント減少し、「減った」（減少又はやや減少）とする企業は26.3%で逆に前回調査と比較して2.0ポイント増えてはいるものの、「増えた」が「減った」を大幅に上回っている。

3.今後(3ヶ月先)の受注見通し

〔図2受注量の見通しについて【全体】〕

全体では、「増加」とする企業が26.4%で前回調査に比べて0.2ポイント増加し、「減少」とする企業が28.0%で5.3ポイント減少しており、回復傾向にあるものの、「不変」が半数以上を占め、慎重な見通しとなっている。

4.受注単価について

〔図3受注単価について【全体】〕

全体では、「上昇」とする企業は見られず、「低下」とする企業が39.5％で４割近くを占めているが、前回調査に比べると5.4ポイント減少しており、受注単価の低下傾向に下げ止まりの兆しが見られる。

5.資金繰りについて

〔図4資金繰りについて【全体】〕

全体では、「好転」とする企業6.4％（14社）、「悪化」とする企業が22.3％で前回調査に比べて1.1ポイント減少しており、やや好転の傾向が見られるものの、不変とする企業が7割以上を占めており、依然厳しい状況がうかがわれる。

6.採算状況

〔図5採算状況について【全体】〕

採算状況については、「黒字」とする企業は19.1%で前回調査に比べて6.0ポイント増加しており、 「赤字」とする企業は29.1%で2.7ポイント減少し、前回に引き続き改善傾向がみられる。

7.受注余力

〔図6受注余力について【全体】〕

全体では、余力「あり」とする企業が前回調査に比べて7.6ポイント減っているが、70.0％と大半の企業で受注余力を残しており、受注量が回復傾向にあるものの、十分な受注量は確保されていないことがうかがわれる。