平成23年度 |
当財団では、財団に登録する発注企業の動向を把握し、情報として提供することで、より効果的な受注活動等の促進を図り、あわせて財団における取引あっせん業務の円滑化を図るために、発注企業動向調査を実施いたしました。(調査時期:平成 23年3月末、回収締切:平成23年5月24日) |
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概要は、以下のとおりです。 |
1.売上状況について及び今後の売上額の見通しについて | |
【グラフ1】 売上状況の比較![]() 全体では、前回調査と比較して「増加」が6.7ポイント低下して40.9%となり、「減少」が0.3%ポイント微増の 24.7%となった。
業種別では、金属製品、電気機器及び精密機器において「増加」とする企業が大きく減少し、また、金属製品及び精密機器では「減少」とする企業が増えた。一方、一般機器及び輸送用機器においては、「増加」とする企業が増えると共に「減少」とする企業が減る結果となった。 |
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【グラフ2】23年度の「上期」及び23年度の「下期」の売上額の見通し![]() 全体では、23年度上期においては「増加」が38.7%に対して、23年度下期においては33.3%と5.4ポイント低下し、「減少」とする企業が23年度下期において33.3%と、23年度上期から17.2ポイント上昇する結果となった。 業種別では、一般機器及び輸送用機器を除くすべての業種において、23年度下期は「増加」を見込む企業が減少した。また、全ての業種において、23年度下期は「減少」を見込む企業が増える結果となった。特に金属製品では、[減少」とする企業が5割を超えた。 |
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2.外注状況について及び今後の外注額の見通しについて | |
【グラフ3】外注利用状況の比較![]() 全体では、前回調査と比較して「増加」が33.3%と6.9ポイント低下し、「減少」は4.8ポイント低下して19.4%となった。 業種別では、一般機器及び輸送用機器を除く全業種において、「増加」とする企業が減ると共に、「横ばい」とする企業が増えた。また、輸送用機器においては、「減少」とする企業が0ポイントとなった。 |
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【グラフ4】23年度の「上期」及び23年度の「下期」の外注の見通し![]() 全体では、23年度下期においては「増加」とする企業が24.7%で、23年度上期と比較して1ポイント上昇すると共に、「減少」とする企業が23年度下期で30.1%と、23年度上期と比較し7.5ポイント上昇する結果となった。 |
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3.受注企業に望む能力について | |
【グラフ5】(1) 品質について受注企業に望むこと | |
【重複回答(回答数 237)】 | |
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「要求通りの加工精度(イ)」との回答が26.6%と最も多く、次いで「バラつきの無い品質安定度(ウ)」が21.9%、「改善提案も含めた体制強化(ク)」が15.2%、次いで「工程管理の強化(カ)」が13.1%、「検査体制の強化(キ)」が12.7%となっている。 発注企業は、受注企業に対して、高く安定した技術力の発揮を期待しており、精度の確保と品質安定のための積極的な提案、検査体制及び工程管理の強化を重視しているといえる。 |
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【グラフ6】(2) コストについて受注企業に望むこと | |
【重複回答(回答数 211)】 | |
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「改善提案によるコストダウンン(ク)」の回答が22.7%と最も多く、次いで「発注内容に応じたコスト対応(イ)」の回答が22.3%、「市場価格への対応(カ)」が13.7%となっている。多くの企業で前回3番目であった「改善提案によるコストダウン(ク)」を望んでいる結果となった。
発注企業のコスト意識は変わらず厳しく、受注企業には厳しいコスト低減を求めるだけでなく、コスト低減のための提案にも多く期待している。 |
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【グラフ7】(3) 納期について受注企業に望むこと | |
【重複回答(回答数 132)】 | |
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「状況に応じた柔軟な納期対応(ウ)」が47.7%と最も高く、次いで「ジャストインタイムへの対応(ア)」が24.2%、「納期管理、在庫管理能力の強化(エ)」が22.7%となった。 受注企業に対して、小回りを利かせた柔軟な納期対応が求められているようである。 |
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4.新規外注先企業を探す場合の情報収集の方法について | |
【グラフ8】*重複回答(回答計数 200)![]()
「受注企業からの営業活動(ア)」との回答が32.0%と最も多く、次いで「ホームページでの資材調達(カ)」が22.5%、その次に「ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学(ウ)」が15.0%となっており、前回調査と比較して2位と3位が逆転した。 受注企業としては、営業活動の重要性はもとより、各種展示会への出展とあわせ、インターネットを活用しての情報発信がますます重要になってくることがうかがえる。 |
【グラフ9】 (回答計数 93) ![]() 全体として、新規外注先を「探している」(19.4%)と「将来的に探している」(24.7%)を合わせた割合(44.1%)を、「探していない」(53.8%)が9.7ポイント上回り、探していないとする企業は今回も5割を超えている。 業種別では、「将来的に探している」を含め「探している」とする企業は、一般機器と精密機器で5割超となっている。また、前回調査と比較すると、精密機器を除くすべての業種において「探していない」とする企業が減少した。 |
本調査についてのお問合せは、企画総務部 企画広報グループ |