平成19年度
「第2回発注企業動向調査」調査結果の概要(要旨)


 

 当財団では、財団に登録する発注企業の動向を把握し、情報として提供することで、より効果的な受注活動等の促進を図り、あわせて財団における取引あっせん業務の円滑化を図るために、発注企業動向調査を実施いたしました。(調査時期:平成 19年9月末、回収締切:平成19年11月9日)
調査対象企業:機械金属関連130社
調査回収企業数:75社
(回収率:57.7%)
業種別内訳:金属製品13社(17.3%)、一般機器27社(36.0%)、
電気機器14社(18.7%)、輸送用機器8社(10.7%)、精密機器13社(17.3%)
 概要は、以下のとおりです。


 

1.売上状況について及び今後の売上額の見通しについて
【グラフ1】 売上状況の比較
 

  全体では、前回調査と比較して、「増加」が36.0%で18.3ポイント減少し、「減少」が29.3%で19.3ポイント増加している。 「増加」から「減少」をひいた割合で比較すると、前回の44.3ポイントに対して今回は6.7ポイントで、大きく減少した。
 

【グラフ2】19年度の「下期」及び20年度の「上期」の売上額の見通し

 全体では、19年度下期においては「増加」が44.0%に対して、20年度上期においては34.7%と9.3ポイント減少しているが、「増加」と 「横ばい」を合わせた割合(85.4)が前回より1.4ポイント増加しており、大きな変動は見込んでいない。
 
 


 

2.外注状況について及び今後の外注額の見通しについて
【グラフ3】外注利用状況の比較
 

 全体では、「増加」が30.7%で7.9ポイント減少し、「減少」は29.3%と13.6ポイント増加している。「増加」から「減少」を引いた割合で比較すると 、前回が22.9ポイントに対して今回は1.4ポイントと、大幅な減少となった。

【グラフ4】19年度の「下期」及び20年度の「上期」の外注の見通し

)数字は%)

 全体では、20年度上期においては「増加」とする企業が29.3%で4ポイント減少したが、「増加」と「横ばい」 を合わせた割合には変動がなく、大きな変化は見られない。


 

3.受注企業に望む能力について
【グラフ5】(1) 品質について受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 209)】

(数字は%)
ア.要求以上の加工精度 イ.要求どおりの加工精度 ウ.バラツキの無い品質安定度 エ.新鋭設備の導入 オ.職人(技術者)の育成 カ.工程管理の強化 
キ.検査体制の強化 ク. 改善提案も含めた体制強化   ケ.ISOなどの要求
コ.その他

 「要求どおりの加工精度」との回答が26.8%と最も多く、次いで「バラツキの無い品質安定度」が22.5%、「検査体制の強化」が14.4%、「工程管理の強化」が13.9%、「改善提案も含めた体制強化」が10.0%となっている。

【グラフ6】(2) コストについて受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 179)】

(数字は%)
ア.要求以上の低コスト対応 イ.発注内容に応じたコスト対応
ウ.適正な見積書作成能力 エ.新鋭設備の導入によるコストダウン
オ.工程管理の強化によるコストダウン カ.市場価格への対応
キ.海外調達、進出等による低コスト対応 ク. 改善提案によるコスト提案
ケ.その他

 「発注内容に応じたコスト対応」が25.7%と最も多く、次いで「改善提案によるコストダウン」が19.0%、次いで「市場価格への対応」が15.6%となっている。

【グラフ7】(3) 納期について受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 124)】

(数字は%)
ア.ジャストイン・タイムへの対応 イ.在庫保有等による対応
ウ.状況に応じた柔軟な納期対応 エ.納期管理、在庫管理能力の強化
オ.その他

  「状況に応じた柔軟な納期対応」が46.0%と最も高く、次いで「ジャストインタイムへの対応」が24.2%、「納期管理、在庫管理能力の強化」が22.6%となっている。


 

4.新規外注先企業を探す場合の情報収集の方法について
【グラフ8】*重複回答(回答計数  173)
(数字は%)
●グラフの項目
.外注企業からの営業活動
.財団(機構)からのあっせん
.ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学
.情報誌、企業名簿等からの情報収集 
.説明会を開催し、資材調達情報を公開
.インターネットホームページで資材調達先を公募
.財団(機構)開催による商談会の参加
.その他(グループ内や他社・取引先からの紹介)
  
   「受注企業からの営業活動」との回答が28.9%と最も多く、次いで「ホームページでの資材調達」が19.7%、「ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学」が13.9%となっている。


 

5.新規外注先企業の開拓について
  【グラフ9】

   全体として、新規外注先を「探している」(26.7%)と「将来的に探している」(26.7%)を合わせた割合(53.8%)が「探していない」とする企業(41.3%)を12.1ポイント上回っている。

 

報告書詳細<PDF形式 103KB>はこちら

 

本調査についてのお問合せは、企画総務部 企画広報グループ
(E-mail:
kikaku@ki21.jp)まで

 

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