平成19年度
「第1回発注企業動向調査」調査結果の概要(要旨)


 

 当財団では、財団に登録する発注企業の動向を把握し、情報として提供することで、より効果的な受注活動等の促進を図り、あわせて財団における取引あっせん業務の円滑化を図るために、発注企業動向調査を実施いたしました。(調査時期:平成 19年3月末、回収締切:平成19年6月4日)
調査対象企業:機械金属関連131社
調査回収企業数:70社
(回収率:53.4%)
業種別内訳:金属製品14社(20.0%)、一般機器24社(34.3%)、
電気機器12社(17.1%)、輸送用機器7社(10.0%)、精密機器13社(18.6%)
 概要は、以下のとおりです。


 

1.売上状況について及び今後の売上額の見通しについて
【グラフ1】 売上状況の比較
 
(数字は%)

  全体では、前回調査と比較して、「増加」が54.3%で10.5ポイント増加し、「減少」が10.0%で11.9ポイント減少している。
 

【グラフ2】19年度の「上期」及び19年度の「下期」の売上額の見通し

(数字は%)

 全体では、19年度上期においては「増加」が41.4%に対して、19年度下期においては31.4%と10ポイント減少しており、「増加」とする企業が減少し、前回調査から引き続きマイナス基調となっている。
 
 


 

2.外注状況について及び今後の外注額の見通しについて
【グラフ3】外注利用状況の比較
 
(数字は%)

 全体では、「増加」が38.6%で3.9ポイント減少しているものの、「増加」から「減少」を引いた数値で比較すると0.9%の増加に止まっており、横ばいとなっている。

【グラフ4】19年度の「上期」及び19年度の「下期」の外注の見通し

(数字は%)

 全体では、19年度下期においては「増加」とする企業が21.4%で10ポイント減少し、「減少」とする企業が2倍以上に増加しており、外注の見通しについても前回調査時と同様にマイナス基調が伺える。


 

3.受注企業に望む能力について
【グラフ5】(1) 品質について受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 272)】

(数字は%)
ア.要求以上の加工精度 イ.要求どおりの加工精度 ウ.バラツキの無い品質安定度 エ.新鋭設備の導入 オ.職人(技術者)の育成 カ.工程管理の強化 
キ.検査体制の強化 ク. 改善提案も含めた体制強化   ケ.ISOなどの要求
コ.その他

 「要求どおりの加工精度」との回答が26.1%と最も多く、次いで「バラツキの無い品質安定度」が20.2%、「工程管理の強化」が14.3%、「検査体制の強化」が14.0%、「改善提案も含めた体制強化」が11.0%となっている。

【グラフ6】(2) コストについて受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 243)】

(数字は%)
ア.要求以上の低コスト対応 イ.発注内容に応じたコスト対応
ウ.適正な見積書作成能力 エ.新鋭設備の導入によるコストダウン
オ.工程管理の強化によるコストダウン カ.市場価格への対応
キ.海外調達、進出等による低コスト対応 ク. 改善提案によるコスト提案
ケ.その他

 「改善提案によるコストダウン」の回答が21.4%と最も多く、次いで「発注内容に応じたコスト対応」が21.0%、「市場価格への対応」が16.9%となっている。

【グラフ7】(3) 納期について受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 152)】

(数字は%)
ア.ジャストイン・タイムへの対応 イ.在庫保有等による対応
ウ.状況に応じた柔軟な納期対応 エ.納期管理、在庫管理能力の強化
オ.その他

  「状況に応じた柔軟な納期対応」が44.7%と最も高く、次いで「ジャストインタイムへの対応」が25.0%、「納期管理、在庫管理能力の強化」が23.7%となっている。


 

4.新規外注先企業を探す場合の情報収集の方法について
【グラフ8】*重複回答(回答計数 202)
(数字は%)
●グラフの項目
.外注企業からの営業活動
.財団(機構)からのあっせん
.ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学
.情報誌、企業名簿等からの情報収集 
.説明会を開催し、資材調達情報を公開
.インターネットホームページで資材調達先を公募
.財団(機構)開催による商談会の参加
.その他(グループ内や他社・取引先からの紹介)
  
   「外注企業からの営業活動」との回答が27.7%と最も多く、次いで「ホームページでの資材調達」が18.8%、「ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学」が16.8%となっている。


 

5.新規外注先企業の開拓について
  【グラフ9】

   全体として、新規外注先を「探している」(21.4%)と「将来的に探している」(31.4%)を合わせた割合(52.8%)が「探していない」とする企業(45.7%)を7.1ポイント上回っている。

 

報告書詳細<PDF形式 102KB>はこちら

 

本調査についてのお問合せは、企画総務部 企画広報グループ
(E-mail:
kikaku@ki21.jp)まで

 

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