平成18年度
「第2回発注企業動向調査」調査結果の概要(要旨)


 

 当財団では、財団に登録する発注企業の動向を把握し、情報として提供することで、より効果的な受注活動等の促進を図り、あわせて財団における取引あっせん業務の円滑化を図るために、発注企業動向調査を実施いたしました。(調査時期:平成 18年9月末、回収締切:平成18年11月10日)
調査対象企業:機械金属関連132社
調査回収企業数:73社
(回収率:55.3%)
業種別内訳:金属製品12社(16.4%)、一般機器24社(32.9%)、
電気機器16社(21.9%)、輸送用機器8社(11.0%)、精密機器13社(17.8%)
 概要は、以下のとおりです。


 

1.売上状況について及び今後の売上額の見通しについて
【グラフ1】 売上状況の比較
 
(数字は%)

  全体では、前回調査と比較して、「増加」が43.8%と17.1ポイント減少し、「減少」が21.9%で14.7ポイント増加している。

【グラフ2】18年度の「下期」及び19年度の「上期」の売上額の見通し

(数字は%)

 全体では、18年度下期においては「増加」が39.7%に対して、19年度上期においては24.7%と15ポイント減少しており、「増加」とする企業が大幅に減少し、前回調査から引き続きマイナス基調となっている。
 
 


 

2.外注状況について及び今後の外注額の見通しについて
【グラフ3】外注利用状況の比較
 
(数字は%)

 全体では、前回調査では「増加」とする企業が50ポイントを超え大幅に回復したものの、今回の調査では「増加」が42.5%で8.2ポイント減少し、「減少」が20.5%で11.8ポイント増加しており、一進一退の状況である。

【グラフ4】18年度の「下期」及び19年度の「上期」の外注額の見通し

(数字は%)

 全体では、前回調査時(平成18年3月末)の18年度下期の見通しから比較すると、「増加」が下方修正されており、さらに、19年度上期においては「増加」が21.9%で9.6ポイント減少しており、外注の見通しについてもマイナス基調が伺える。


 

3.受注企業に望む能力について
【グラフ5】(1) 品質について受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 225)】

(数字は%)
ア.要求以上の加工精度 イ.要求どおりの加工精度 ウ.バラツキの無い品質安定度 エ.新鋭設備の導入 オ.職人(技術者)の育成 カ.工程管理の強化 
キ.検査体制の強化 ク. 改善提案も含めた体制強化   ケ.ISOなどの要求
コ.その他

 「要求どおりの加工精度」との回答が25.3%と最も多く、次いで「バラつきの無い品質安定度」が22.7%、「検査体制の強化」が16.4%、「工程管理の強化」が16.0%、「改善提案も含めた体制強化」が8.4%となっている。

【グラフ6】(2) コストについて受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 184)】

(数字は%)
ア.要求以上の低コスト対応 イ.発注内容に応じたコスト対応
ウ.適正な見積書作成能力 エ.新鋭設備の導入によるコストダウン
オ.工程管理の強化によるコストダウン カ.市場価格への対応
キ.海外調達、進出等による低コスト対応 ク. 改善提案によるコスト提案
ケ.その他

 「発注内容に応じたコスト対応」の回答が23.9%と最も多く、次いで「改善提案によるコストダウン」が17.4%、「市場価格への対応」が16.8%となっている。

【グラフ7】(3) 納期について受注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 133)】

(数字は%)
ア.ジャストイン・タイムへの対応 イ.在庫保有等による対応
ウ.状況に応じた柔軟な納期対応 エ.納期管理、在庫管理能力の強化
オ.その他

  「状況に応じた柔軟な納期対応」が44.4%と最も高く、次いで「納期管理、在庫管理能力の強化」が25.6%、「ジャストインタイムへの対応」が24.1%となっている。


 

4.新規外注先企業を探す場合の情報収集の方法について
【グラフ8】*重複回答(回答計数 157)
(数字は%)
●グラフの項目
.外注企業からの営業活動
.財団からのあっせん
.ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学
.情報誌、企業名簿等からの情報収集 
.説明会を開催し、資材調達情報を公開
.インターネットホームページで資材調達先を検索
.財団開催による商談会の参加
.その他
    「外注企業からの営業活動」との回答が29.3%と最も多く、次いで「ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学」が18.5%、「ホームページでの資材調達」が17.8%となっている。


 

5.新規外注先企業の開拓について
  【グラフ9】

(数字は%)

   全体として、新規外注先を「探している」(23.3%)と「将来的に探している」(28.8%)を合わせた割合(52.1%)が「探していない」とする企業(45.2%)を6.9ポイント上回っている。

 

報告書詳細<PDF形式 107KB>はこちら

 

本調査についてのお問合せは、企画総務部 企画広報グループ
(E-mail:
kikaku@ki21.jp)まで

 

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