平成18年度
「第1回発注企業動向調査」調査結果の概要(要旨)


 

 当財団では、財団に登録する発注企業の動向を把握し、情報として提供することで、より効果的な受注活動等の促進を図り、あわせて財団における取引あっせん業務の円滑化を図るために、発注企業動向調査を実施いたしました。(調査時期:平成 18年3月末、回収締切:平成18年5月31日)
調査対象企業:機械金属関連134社
調査回収企業数:69社
(回収率:51.5%)
業種別内訳:金属製品12社(17.4%)、一般機器24社(34.8%)、
電気機器13社(18.8%)、輸送用機器8社(11.6%)、精密機器12社(17.4%)
 概要は、以下のとおりです。


 

1.売上状況について及び今後の売上額の見通しについて
【グラフ1】 売上状況の比較
 
(数字は%)

  全体では、前回調査と比較して、「増加」が60.9%と20.3ポイント増加し、「減少」が7.2%で10.2ポイント減少している。
 

【グラフ2】18年度の「上期」及び18年度の「下期」の売上額の見通し

(数字は%)

 全体では、上期においては「増加」が40.6%で「減少」(17.4%)を上回っている。下期においては、「増加」が39.1%と1.5ポイント減少しており、「減少」が8.7%で8.7ポイント減少している。
 
 


 

2.外注状況について及び今後の外注額の見通しについて
【グラフ3】外注利用状況の比較
 
(数字は%)

 全体では、前回調査と比較して、「増加」が50.7%で18.8ポイント増加し、「減少」が8.7%で14.5ポイント減少しており、外注額の増加傾向が見られる。

【グラフ4】18年度の「上期」及び18年度の「下期」の外注額の見通し

(数字は%)

 全体では、上期においては「増加」と見通すものが26.1%で「減少」(17.4%)を上回っている。下期においては、「増加」が33.3%で7.2ポイント増加するとともに、「減少」は11.6%で5.8ポイント減少している。


 

3.外注企業に望む能力について
【グラフ5】(1) 品質について外注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 186)】

(数字は%)
ア.要求以上の加工精度 イ.要求どおりの加工精度 ウ.バラツキの無い品質安定度 エ.新鋭設備の導入 オ.職人(技術者)の育成 カ.工程管理の強化 
キ.検査体制の強化 ク. 改善提案も含めた体制強化   ケ.ISOなどの要求
コ.その他

 「要求どおりの加工精度」との回答が29.6%と最も多く、次いで「バラツキの無い品質安定度」が16.7%、「検査体制の強化」が15.1%、「工程管理の強化」が14.0%、「改善提案も含めた体制強化」が11.3%となっている。

【グラフ6】(2) コストについて外注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 166)】

(数字は%)
ア.要求以上の低コスト対応 イ.発注内容に応じたコスト対応
ウ.適正な見積書作成能力 エ.新鋭設備の導入によるコストダウン
オ.工程管理の強化によるコストダウン カ.市場価格への対応
キ.海外調達、進出等による低コスト対応 ク. 改善提案によるコスト提案
ケ.その他

 「発注内容に応じたコスト対応」の回答が23.5%と最も多く、次いで「市場価格への対応」が20.5%,「改善提案によるコストダウン」が18.7%となっている。

【グラフ7】(3) 納期について外注企業に望むこと

                            【重複回答(回答数 105)】

(数字は%)
ア.ジャストイン・タイムへの対応 イ.在庫保有等による対応
ウ.状況に応じた柔軟な納期対応 エ.納期管理、在庫管理能力の強化
オ.その他

  「状況に応じた柔軟な納期対応」が49.5%と最も高く、次いで「ジャストインタイムへの対応」が25.7%、「納期管理、在庫管理能力」が20.0%となっている。


 

4.新規外注先企業を探す場合の情報収集の方法について
【グラフ8】*重複回答(回答計数 145)
(数字は%)
●グラフの項目
.下請企業からの営業活動
.財団からのあっせん
.ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学
.情報誌、企業名簿等からの情報収集 
.説明会を開催し、資材調達情報を公開
.インターネットホームページで資材調達先を検索
.財団開催による商談会の参加
.その他
  
   「外注企業からの営業活動」との回答が29.7%と最も多く、次いで「ビジネスパートナー交流会等の各種展示会見学」が17.2%、「ホームページでの資材調達」が16.6%となっている。


 

5.新規外注先企業の開拓について
  【グラフ9】

(数字は%)

   全体として、新規外注先を「探している」(26.1%)と「将来的に探している」(27.5%)を合わせた割合(53.6%)が「探していない」とする企業(46.4%)を7.2ポイント上回っている。

 

報告書詳細<PDF形式 106KB>はこちら

 

本調査についてのお問合せは、企画総務部 企画広報グループ
(E-mail:
kikaku@ki21.jp)まで

 

BACK