平成16年度 |
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当財団では、財団に登録する発注企業の動向を把握し、情報として提供することで、より効果的な受注活動等の促進を図り、あわせて財団における取引あっせん業務の円滑化を図るために、発注企業動向調査を実施いたしました。(調査時期:平成16年9月末、調査回収締切:平成16年11月15日) | |
調査対象企業 財団に登録する機械金属関連発注企業 134社 調査回収企業数 83社(回収率:61.9%) 業種別内訳: 金属製品 14社(16.9%)、一般機器30社(36.1%)、 電機機器18社(21.7%)、輸送用機器10社(12.0%)、精密機器11社(13.3%) |
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調査結果の概要は以下のとおりです。 | |
1 売上げについて及び今後の売上額の見通しについて |
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【グラフ1】 売上状況の比較 | |
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「増加」が55.4%、「横ばい」30.1%、「減少」12.0%で、前回調査と比較すると「増加」した企業が大幅に増える一方、「横ばい」「減少」した企業が減少しており、堅調振りが窺える。 | |
【グラフ2】 16年度の「下期」及び「17年度上期」の売上額の見通し | |
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16年度下期見通しは「増加」と見通す企業が31.3%で「減少」(15.7%)を大幅に上回っている。17年度上期見通しにおいても、「増加」が25.3%で「減少」(13.3%)を上回っており、先行きについて、強気の見通しが目立っている。 | |
2 外注状況について及び今後の外注額の見通しについて | |
【グラフ3】 外注利用状況の比較 | |
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「増加」が43.4%で、前回調査と比較して7.6ポイント増加する一方、「横ばい」は42.2%で5.6ポイント減少しており、積極的に発注企業が外注額を増加させている状況が窺える。 | |
【グラフ4】 16年度の「下期」及び「17年度上期」の外注額の見通し | |
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16年下期見通しは、「増加」とする企業が28.9%で「減少」(14.5%)を上回っているものの、17年上期は「減少」が16.9%と、「増加」の15.7%を上回っており、外注の先行きについては、やや慎重な見方が窺える結果となっている。 | |
3 外注企業に望む能力について |
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(1) 品質について外注企業に望むこと 【重複回答(回答数322)】 | |
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「要求どおりの加工精度」との回答が22.7%と最も多く、次いで「バラツキの無い品質安定度」が20.2%、「工程管理の強化」が16.8%、「検査体制の強化」が14.9%、「VE/VA提案を含めた体制強化」が11.2%となっており、前回調査と比べて大きな変化は見られない。 | |
(2)コス トについて外注企業に望むこと 【重複回答(回答数 263)】 | |
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「発注内容に応じたコスト対応」が22.4%と最も多く 次いで「市場価格への対応」との回答が18.3%、「VE/VA提案によるコスト提案」が17.1%となっている。市場価格が一段と低下する中で、発注企業のコスト意識が厳しくなっており、外注企業には厳しいコスト対応が要求されるとともに、コスト低減のための提案も期待されている。 | |
(3)納期について外注企業に望むこと 【重複回答(回答数 183)】 | |
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「状況に応じた柔軟な納期対応」が42.6%と最も高く、次いで「ジャストインタイムへの対応」26.8%、「納期管理、在庫管理能力」26.2%と続いている。外注企業に対して、コストアップすることなく、小回りを効かせた、フレキシブルな納期対応が求められている。 | |
4 新規外注先企業を捜す場合の情報収集の方法について | |
【グラフ4】 16年度の「下期」及び「17年度上期」の外注額の見通し | |
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「下請企業からの営業活動」との回答が30.5%と最も多く、次いで「情報誌、企業名簿等からの情報収集」が19.1%となっている。現状では、外注企業自身の積極的な営業活動の重要性を示す結果となっており、受注企業の積極的な情報発信(企業名簿等への掲載、各種展示会への出展を含む)が重要であることが窺える。 | |
5 新規外注先企業の開拓について | |
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全体として、新規外注先を「探していない」とする企業(49.4%)が多いものの、前回調査と比較すると10.3ポイント減少している。一方、「探している」(20.5%)と「将来的に探している」(27.7%)を合わせた割合は48.2%と前回調査より9.4ポイント増加しており、発注企業の活発な生産活動の状況が窺える。 | |