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手作業で産み出される学術用模型 ◆ 高付加価値の模型製造を目指して◆ 西浦製作所
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京都市左京区浄土寺。東には銀閣寺、西には京都大学から程近い一角に西浦製作所はある。 同社は昭和28年に創業、この地で人体模型を中心に樹脂による成形物を創り続けている会社である。 他にも骨格模型、動植物の拡大模型、博物学的・考古学的模型(出土された土器、化石等)を手掛けており、医療機関、教育・研究機関で利用されるものがほとんどである。また、同社の製造する模型は、専門的知識を必要とする場合が多い。西浦社長はその都度、専門書にあたり、またその道の専門家(学者・研究者)にも取材し、よりよい模型製造のため役立てている。同社の近くに京都大学があることも資料収集の上で随分助かっているとのことである。 同社の模型製造は、専門知識もさる事ながら職人的な技術・センスもまた必要とされる。 特に人体模型の場合、写実的に写すのでは、見た目では却ってわかりにくくなる場合が多く、リアルさを損なわない程度での省略をほどこし、また逆に重要な部分にはデフォルメする等の、「わかりやすい」表現も必要になってくるのである。 同社は、従来の学術用模型以外にも、工芸品、美術品の模型・複製品等の、少数、あるいは一品物であっても高い付加価値のある製品を製造していきたいとしている。 日々の研究は怠らない、西浦社長は新たな展開を模索している。 (文中・敬称略) |
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