取引先が倒産した場合の対応
 取引先が民事再生法の適用を受けました。
 当社は、先方からの依頼により製造委託を受け、製品を納入したばかりです。
 当社の売掛金を回収する方法はありますか。また、相手方の会社より製造に必要な備品をあずかっていますが、これから何とか回収することはできますか。




 取引先が民事再生をした場合、その会社に製造物を供給しているような場合があります。つまり、発注を受け、物を納品したが、代金を受け取っていないという場合です。通常、納品した段階で物の所有権は相手方に移るものと考えてください。
 当方は、所有権は取られ、代金債権と言う請求権が残るだけになります。この場合に債権者としては手のうちようがないものかということになります。
 この場合、売り主には、動産の先取特権という特別の担保権が認められます。つまり、その動産についてのみ、代金と利息を担保するために他の債権者に先だって回収することができる場合があるのです。これは、民法322条に規定されており、民事再生法は、この動産の先取特権を別除権として民事再生手続き外で取り扱うことを認めています。(民事再生法52条)
 民事再生外で取り扱うといっても、その物から勝手に回収できるわけではなく、裁判所によって競売手続きをとり、競売代金から回収してもらうことになります。
 他方、たまたま、発注者から原材料などを預かっている場合、その他機械設備などを預かって仕事をしている場合など、その占有下にある動産、備品についてはどうでしょうか。これには、商法522条によって商事留置権という担保権が認められています。これも民事再生法上は、別除権として民事再生手続き外で回収することができることになっています。この場合も自己の占有下にある動産を裁判所の競売によって売却してその代金のなかから回収することができます。
回答者:弁護士 田中 彰寿

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