労働組合との付き合い方
 当社では最近、労働組合が出来ました。何しろ初めてのことなので、どう付き合ったものか戸惑っています。友人の経営者の中には、「早く手を打たないと会社が大変なことになる」と言う人もいて内心あせっています。労働組合についての見方や付き合い方を知りたいのですが…。




 戸惑っておられるお気持ちは分かりますが、別に必要以上に不安に感じられることはありません。法治国家である日本では、「労働組合」の結成は自由ですし、現に労働組合の代表が各種の審議会などのメンバーとして政策決定などに参画しています。必要以上に「恐れ」たり「対策」を考えたりする必要はないのです。
 労働組合についての基本的知識としては以下の通りです。

 @労働組合は憲法、労働組合法などに規定された団体です。
 A労働者の経済的利益の向上を中心とする任務を持っています。
 B団体行動、団体交渉を行う権利が保障されています。
 Cいわゆる「上部団体」も労働組合の一種です。

 確かに、労働組合が出来ると「要求」を突きつけられ、「交渉」を要求されます。場合によってはストライキを含む対抗手段に出られることもあります。
 しかし、前述のごとく法律でその結成や要求すること、またそれに基づいて交渉を行う権利が保障されている以上、頭からこれを否定することは出来ません。
 したがってまずは、「労働組合」と言う「相手」を認め、「要求」の中身を聞き、誠実に話し合うことが大切です。頭からの「敵視」は労使に不毛の争いを引き起こすことはあっても、プラスになることはありません。
 その上で、「要求」を聞き入れることがどうしても無理であれば、率直にその「理由」を述べはっきりと「出来ない」と答えるべきです。変に「ごまかそう」としたり、不誠実な態度をとったりしないことです。
 また、労働組合があれば、会社がいろいろ経営方針を変更したり、労働条件を変えたりする場合も、労働組合の代表と交渉すれば良いわけで、その意味ではかえって「やり易い」場合もあるのです。日本の多くの労働組合は「企業内労働組合」と言ってその会社の従業員だけを組合員とする労働組合です。「誠意を持って話し合う」、これを基本的スタンスにして対処をされれば、相手も従業員ですので通じぬわけはありません。もっとも最近では、「一人でも入れる労働組合」と言うのが増えているようで、ある日突然「上部団体の役員」と称する人が乗り込んできてびっくりしたということも結構起こっています。「誠意を持って」「イエスはイエス、ノーはノー」の基本スタンスで対処されることが肝要です。
 それでも解決しない場合には、労働局などのなかに設けられた「労使紛争解決あっせん機関」などに相談されることです。
回答者:中小企業診断士・社会保険労務士 山崎 忠夫

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