事業承継のタイミングと留意点
 私は、西陣で3代続いている帯地の製造業です。社員は10人です。昨今の不況で決して業況はよくありませんが、かといって借入金もなく、健全な財務体質で堅実な経営を続けています。長男が40歳で、すでに当社に入って15年になります。それなりに社員の信頼もあるようなので、いずれ後を譲ろうと思っていますが、一方で事業の先行きも不安です。先の目途が立てば譲ろうと思いずるずるときています。
 決断のためにアドバイスをください。




 先ず、事業を承継するかどうかを早めに決断することです。社会に必要とされているか、発展できる業種か、魅力的な企業かといったことを考えてみて場合によっては、自分の代で終わらせる判断も必要でしょう。子供や社員に承継する場合は、@自分が元気でまだまだ気力もある A業績や事業環境がさほど悪くない B後継者に周りの人望がある、といった条件の他、次のようなことも考えておくことが必要でしょう。

1.子供を後継者にする場合
  ・経営者としての能力があり、本人もその気がある
  ・一社員として、現場の経験がある
  ・他の企業で働いたことがある

2.社員を後継者にする場合
  ・かなり年下である(15〜20歳)
  ・徐々に権限委譲し、引き継いだ後も会長等になって様子を見て行く

 こうしたことを決断したときは、遺言書を作成して、万が一のときに予定通り承継されるようにしておくことも必要でしょう。また、経営者の財産が自社株中心である場合は、納税資金対策も同時に必要です。
 後継者がいない場合は、会社を売却することも考えておかなければなりません。いわゆるM&Aで売却するか、部分的に営業譲渡方法もあります。また、後継者もいないし、赤字がちである場合は、廃業の時期を検討することになるでしょう。
回答者:税理士・中小企業診断士 安田 徹

ご感想をお寄せ下さい。今後の参考とさせて頂きます。
 大いに参考になった  参考になった  情報が足りない  わかりにくい


HOME | 相談事例集TOP
創業 | 経営革新 | 資金調達 | 税務・会計 | 雇用・人材 | 経営 | マーケティング・営業
店舗・運営管理 | 法律 | 知的所有権 | IT | 生産管理 | 技術開発 | ISO/環境管理
 
Copyright (C) 2001-2003,Kyoto Indutrial Support Organization 21 All Rights Reserved.